水資源インパクトミニマム化

基本的な考え方

排水ゼロを目指し、生産工程で発生する排水の再利用や、水を使用しない工程づくりを進めるとともに、給水には雨水などを利用することで水使用量の低減を図っています。また、生産拠点の水資源リスクに対しては、国際的な評価ツールを活用して水リスクの高い地域・事業体を特定し、リスク低減の促進、改善活動を進めています。さらに、独自のフィルトレーション技術を使った冷却循環水の浄化システムにより、省エネにも貢献していきます。

浄化槽処理水の循環リサイクル化

愛知県にある豊橋北工場は、2019年度に工場から排水される水をろ過して再利用する装置を開発し、排水ゼロのしくみを構築しました。
豊橋北工場では飲用可能な「上水」と、工業用設備の冷却やトイレ洗浄水に使用する「工業用水」の2種類の水を使用しており、使用後の排水は浄化槽で処理し、1日35トンを海に放流していました。今回開発した装置で排水を活性炭でろ過し、臭いと黄ばみを除去、冷却やトイレ洗浄水として用いる工業用受水槽へ戻すことで排水ゼロを達成しました。一連の循環システムは2022年度に特許を取得しました。
同循環システムは豊橋東工場、南工場へ横展開しており、今後はトヨタ紡織グループの排水ゼロを目指していきます。

図:浄化槽処理水の循環リサイクル化

水使用量