お客さま第一、品質第一
基本姿勢
豊田綱領の「心を一つにして世のため人のために貢献する」お客さま第一の精神と100年間培ってきたものづくりの強みを基に、2030年インテリアスペースクリエイターを目指し、品質第一の徹底と人材育成に取り組んでいます。 常にお客さまの視点と立場で、安全と安心を保証し、お客さまへ感動を織りなす魅力ある製品と品質を提供することが、 私たちの使命です。
2025年 品質ロードマップ
品質課題を整理し、「2025年 品質ロードマップ」に沿って活動を進めています。
直面する課題を早期に解決し、「信頼され選ばれるサプライヤー」から「お客さまの期待を超える品質を提供」、さらに「車室空間全体を取りまとめるシステムサプライヤー」を目指します。
目指す姿の達成に向けて、マテリアリティとリンクした、3つの方針を掲げ、業務品質・製品品質の向上を図ります。
品質ロードマップ
- TQMを実践し、著しい効果をあげている企業に対して授与される賞
- Total Quality Management:総合的品質管理
柔軟で強靭な企業体質を保つため、基本理念の「全員参加」「お客さま第一」「絶え間ない改善」に基づき、「人」「組織」「プロセス」の能力を高め、業務品質向上を図る
CQO制度導入によるグローバル品質保証体制
世界中のお客さまに高品質、高付加価値な製品を提供するために、各地域CQO※1、地区CQO※2と関係機能部門が連携し、グローバル共通課題、地域個別課題の早期達成に努めています。
- Chief Quality Officer : 最高品質責任者
- グローバル全5地域のそれぞれに地域CQOを設け、地域CQOの下に地区CQOを置いています。
詳細は後述のCQO推進体制をご覧ください。
CQO制度での取り組み事項
- 技術開発分野、機能連携分野と各地域の責任を明確化、連携を強化してグローバルでの品質向上活動を促進し「お客さま第一、品質第一」を実現
- 各地域/地区、技術開発分野、機能連携分野の品質意識を向上させ、トップ自らが真剣に取り組む風土を醸成
CQO推進体制
デジタル技術を活用し、将来を見据えた品質競争力強化
「信頼され選ばれるサプライヤー」を目指して、各種品質情報をデジタルデータ化しながら製品品質を向上させてきました。現在はそのデジタルデータを活用し、トレーサビリティ拡大や図面チェックシステムなどで、問題の未然防止を目的としたしくみを構築しています。
2025年に「車室空間全体を取りまとめるシステムサプライヤー」になるために、DXを用いた継続的な品質改善を可能にするシステムづくりを段階的に進めていきます。
継続的な品質改善を可能にするシステム
- All Toyota-Boshoku Quality Information Leading System : トヨタ紡織グループの品質情報管理システム
TQM実践による業務品質の向上
持続可能な成長のために、TQMを活用して今までの仕事のやり方を変え、経営基盤の「組織」「プロセス」「人」を強化し、業務品質向上を進めています。
「組織」とは、持続可能な成長のため、経営戦略の実行力、「プロセス」とは、お客さま視点に立った業務の進め方を具体化するための手順、「人」とは、業務遂行やものづくりを行う上で、必要な資質や専門力を示します。
全社員一人ひとりのTQM実践による業務品質向上
教育、実践、成果の共有
TQMに必要な「マネジメント能力」、「問題解決力」、「データ活用、品質管理能力」、「固有技術・技能」を定義し、体系的な研修を実施しています。
特に、問題解決力向上に向けては、「知識の習得(教育)」→「実践・活用」→「成果の共有」をまわし続けることで、トヨタ紡織の問題解決手法に基づく業務プロセスの改善ができる人材の育成を行っています。
<主な研修活動>
- トヨタ紡織の問題解決手法の研修(OJT問題解決研修)を一般職と上司(主任職以上)を対象に、「入門」「基礎」「リーダー」の3階層で実施
- マネジメント能力向上を目的とした知識と実践研修(TQM管理者教育)を室長、課長を対象に実施
- データ活用能力を資格別に定義し、体系的な研修を実施
- AIやビッグデータ活用に関連するさまざまな勉強の機会を提供しており、技術系・事務系社員、管理者が、AIを正しく業務で活用するためのリテラシー教育(AIジェネラリスト基礎研修)を実施
- Statistical Quality Control 活動 : 統計的品質管理活