人材育成

基本姿勢

多様な価値観とチャレンジ精神、チームワークを尊重し、世の中に貢献できる人材を育てるために、人材育成・登用の基本的な考え方として、経営理念に基づく「TB Wayコンピテンシー(求める人材像、職能基準)」を策定しました。このコンピテンシーでは、「戦略立案」「実行貫徹」「人材・組織力向上」「人間力」の4つの観点を定め、バランスよく能力を発揮できる人材の育成と登用をグローバルに行っています。
また、登用では、360度フィードバック・育成アセスメントを行い、人材の見極めをていねいに行ったうえで配置や昇格を実施し、後継者育成委員会で、部長・日本以外の地域の拠点長・機能トップポジションの後継者育成計画の議論を行っています。

グローバル人材戦略

全世界に多くの拠点を展開するトヨタ紡織グループにとって、成長戦略を実現する人材を確保し、配置、育成するための人材戦略は最重要な経営課題の一つです。2030年目指す姿を見据えた人材ポートフォリオに基づいて、専門性を持つ人材の確保、人材配置と成長戦略との適合などを図り、事業展開を支えています。

人的資本レポート2025:経営戦略実現のための活躍の領域

また管理職以上は、グローバル共通の人事制度(Global HRプラットフォーム)を活用してグローバル最適配置を実現し、人材育成を促進することで、グローバルにおける組織力の最大化を図っています。

人的資本レポート2025:グローバルタレントマネジメントシステムの導入

Global HRプラットフォームの適用対象

図:Global HRプラットフォームの適用対象

グローバルでの管理職数の推移

項目※1 集計範囲 単位 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度※2 2025年度
Global HRプラットフォーム適用者数 トヨタ紡織グループ 1,411 1,427 1,476 1,732 1,864

  • 集計は翌年度の4月1日
  • 2024年度の再雇用制度改定に伴い、再雇用者は定年前の資格を継続するため、当該年度以降は再雇用者(該当者)を算定対象に含めています

適正な要員管理・組織づくり、人材育成

「トヨタ紡織グループの一人ひとりを育成し、能力を最大限に活用し、適正な組織・人員数で組織としての最大限の成果をあげる」。これらをねらったしくみの整備を行ってきました。特に、「適正な組織づくり」では、管理スパンガイドラインや組織テンプレートを用いて、日本国内外の関係会社を含め、2020年度以降、継続的に組織の標準化と人材育成の強化を図ってきました。
現在は、これまでに整備した人材育成や登用、適正な組織づくりのしくみ、要員計画を継続・実行しています。特に人材育成の面で、1.業務分掌・ポスト要件・能力マップ・育成計画の個々のレベルアップとつながりの強化により、業務遂行に必要な能力がしっかりと育成されるプロセスの確立、2.新入社員に対して、部長や直属上司が育成計画やその方法を考え抜き、チャレンジングな業務を与え、職場先輩と一緒に育成を実行することの2点に重点的に取り組んでいます。

階層別研修体系

当社は、目標設定、実務経験(OJT)、研修(OFF-JT※1)、振り返りを循環させる「人材育成サイクル」を軸に、教育体系を整備しています。社員一人ひとりが主体的にキャリアを形成し、継続的に成長できるよう支援しています。また、階層に応じた体系的な教育プログラムをはじめ、キャリア開発支援や実践的な挑戦機会を提供しています。加えて、事業環境の変化に対応するためのリスキリング※2を推進し、新たな価値を創出できる人材の育成に取り組んでいます。さらに、将来の経営を担う人材に対しては、計画的な経営人材育成プログラムを実施し、経営に必要な視野やリーダーシップを備えた次世代リーダーの育成を推進しています。

図:階層別研修体系
  • Off-the-Job Training:自職場を離れて行う研修
  • 事業環境の変化に対応するための新たな知識・スキルの習得
  • 当社グループを対象とした若年層育成強化のための重点対象者登録制度
  • Global Executive Development Program:中堅幹部職クラスを対象とした選抜教育
  • Global Leader Development Program:基幹職から若手幹部職を対象とした選抜教育
  • Creators Development Program:基幹職手前の若手を対象とした選抜教育

人材育成サイクル

社員一人ひとりが主体的なキャリアを形成するための成長支援プロセスのひとつとして、目標管理を実施しています。上司・部下との質の高いコミュニケーションをベースに、人材育成のPDCAサイクルを回すことにより、個人の成長を促しています。また、公平な評価や今後の成長につながるフィードバックのために、管理者向け研修を毎年実施しています。

目標管理制度の概要

対象 正社員全員
概要
  • 職能基準に基づく能力発揮を評価する「職能評価」、パフォーマンス・成果を評価する「業績評価」の2軸で実施
  • 期初に前年度のフィードバックおよび目標を設定。年央での中間点検を経て期末に振り返りを実施
  • 直属上司の一次評価をもとに、一般社員は部単位、管理職以上は本部単位で評価調整会を実施し、複数名での多面的視点で相対評価を実施
実施頻度 職能評価:1回/年
業績評価:2回/年(上期・下期)

職場OJT活動

新入社員を対象としたOJTプログラムは、社会人としての行動や心構えを段階的に学びながら、最終的には「新入社員が自立してTB Wayを実践できる人材」へと成長することを目的としています。直属上司・職場先輩は必要な能力を身に付けるための指導を行い、OJT活動の成果発表会をゴールとして、小さな成功体験を重ねながら新入社員の成長をサポートしています。新入社員一人ひとりの心理状態を明らかにするシステムを活用し、心理面のサポートも実施しています。

挑戦の機会

トレーニー制度

トヨタ紡織の若手人材を日本以外の事業体へ派遣する「トレーニー制度」を活用し、国を越えた人材交流を積極的に行っています。

地域別トレーニー派遣者数

項目 集計範囲 単位 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
地域別トレーニー
派遣者数
米州 トヨタ紡織 15 15 22 26 24
中国 トヨタ紡織 1 1 1 4 3
アジア トヨタ紡織 2 0 4 1 0
欧州 トヨタ紡織 5 10 12 17 13

世の中に貢献できる人材の創出(TBシェアプロ活動)

越境学習を通じた新たな知見の獲得と業務革新につながるチャレンジの促進を目的に、2023年度からTBシェアプロ活動を実施しています。2025年度は参加者8人が3チームに分かれ、受け入れ先の3社が目指す理想の状態を実現できるよう、商品の新たな価値の創出、新規ターゲットの発掘を実施しました。5ヵ月間の活動を通じて、参加者は新たな知見を得るとともに自身の成長を実感し、活動後も主体的に自己成長に励み続けています。今後も、世の中に貢献できる人材の創出を目指し、活動をさらに促進していきます。

イノベーティブ人材の育成(Re:act/We:ave)

事業領域の拡大、新規ビジネス創出の担い手の育成を目的に、2つのプログラム(Re:act、We:ave)を実施しています。Re:actは、社員一人ひとりが自発的に行動するきっかけを生み出すことを目的としたプログラムです。講演会やワークショップなどのイベントを定期的に開催し、主体的な学びと行動を促進しています。We:aveは、イノベーション創出を目的とした実践型の教育プログラムです。社外専門家の支援を受けながら、ビジネスアイデアや自組織の理想像を具体化する活動を継続的に進めています。

社内公募制度の促進

社員自らが、自身のキャリアを考え、行動・実現できる環境づくりに取り組んでいます。50歳以上のベテラン社員の知見を活かすことを目的とした社内公募制度「ジョブポスティング」、50歳未満を対象に新しいチャレンジを後押しすることを目的とした社内公募制度「ジョブチャレンジ」を実施しています。2025年度のジョブチャレンジで募集した業務71件に対して、58人の社員が応募、そのうち28人が異動しました。また、2025年度のジョブポスティングでは、募集した18件に対し12人が応募、そのうち、5人が異動しました。
また、自身の視野・キャリアを広げる機会づくりを目的に、2024年度から対象部門を限定した社内副業制度の試行運用を開始しました。この制度では、週8時間を上限に、他部門の業務を経験することができます。募集10件に対して8人が応募し、応募者全員が社内副業を経験しました。この結果を踏まえ、2025年度に制度設計を進め、2026年度より全社へ正式導入しました。

主体的な挑戦を後押しするキャリア支援制度

従業員一人ひとりのキャリア形成を支援し、企業の持続的な成長につなげることを目的に、2026年4月に「キャリア支援休職制度」を導入しました。本制度は、在職中にキャリアを中断せず、安心して挑戦できる環境を整えることで、個人の自発的な能力向上を後押しするものです。学業事由に加え、配偶者の海外転勤に伴う帯同など、語学習得や異文化経験を通じた主体的な成長に挑戦する機会を対象としています。
(2026年6月時点 制度利用者:6名)

  • 在職のまま一定期間休職し、能力開発に取り組むための社内制度

OFF-JT研修

新入社員研修

事務・技術系新入社員を対象に、1ヵ月間の対面研修を実施しています。1ヵ月の研修期間にゴールを定めるのではなく、2年目終了時に担当職の職能基準に到達というゴールを見据え、研修を運営しています。
研修では、当社で必要な知識の理解・習得をするとともに、TB Wayを意識した行動が実践できるよう促し、学生から社会人への意識の切り替えを図っています。
また、時代の変化に合わせ、アクティブラーニングやキャリア自律などの講義を追加し、新入社員自身の能動的な学び促進を目指しています。

問題解決研修

トヨタ紡織の問題解決は、「トヨタ紡織の仕事の仕方」の中心となるスキルです。当研修を通じて、TB Wayの価値観を持って仕事をするための基本的なスキルを身につけます。
トヨタ紡織では、「入門編」「基礎編」「リーダー編」の3種類の研修を実施しています。「入門編」は、問題解決の基本となる8ステップの理解、「基礎編」は実際に自身で問題解決テーマを定め、実践、「リーダー編」では、さらに高い視座からチャレンジングな課題設定を行い、実践していきます。

新任ライン長研修

グループマネージャーや室長・課長に新しく就任した方を対象に、マネージャーとして必要な知識やスキル、心構えを学ぶプログラムを実施しています。日常管理や方針管理を実践し、人材育成の重要性を認識しながら、部下へのOJT活動を充実させることを目的としています。具体的には、経理知識を習得する研修や、会社の考えを理解するための経営管理研修、その考えを自部署の方針に落とし込むための方針管理研修などを実施しています。また、メンバーの協働を促進し、成長を支援する評価者研修や、コミュニケーションスキル研修、心理的安全性を確保し、ハラスメントを防ぐための研修も行っています。さらに、マネジメントの原理原則を学ぶマネジメント研修や、マネージャー同士でマネジメント手法を共有する座談会も開催しています。

経営幹部後継者育成

Next100の選定

将来の経営人材の計画的な育成を目的とした取り組みです。トヨタ紡織グループの将来を担う人材100人を、若手、女性、外国籍を中心に選抜し、グローバル幹部教育プログラムを実施しています。また、GSCやRSCで人材育成・最適配置の観点から、Next100に人選された人材について事業体や部門の枠を超えた配置の議論なども行っています。

グローバル幹部教育プログラムの実施(GEDP、GLDP、CDP)

将来のトヨタ紡織グループをリードできる次世代経営幹部候補を育成することを目的にGEDPを実施し、2025年度は12人が参加しました。また、「好きだな、トヨタ紡織」を実現するリーダーを育成することを目的にCDPを実施し、2025年度は21人が参加しました。これらの人材育成プログラムを通じて、前向きな対話を通して仲間とともに、新たな道を切り拓く場となりました。

幹部人材・将来の経営者層の育成(GSCT※1、GSC※2、RSC※3

経営トップ・執行役員クラスが後継者育成について議論する場を設けています。対象層ごとに、役員の後継はGSCTで、日本以外の地域の拠点長・統括会社機能トップの後継はGSCで、その他重要ポストの後継はRSCで、毎年継続的な議論を行っています。

  • Global Succession Committee by Top Executives:執行役員以上のメンバーによる経営幹部の後継者育成委員会
  • Global Succession Committee:地域CEOを含むチーフオフィサー以上のメンバーによるグローバル主要ポスト(拠点長・取締役・部長など)の後継者育成委員会
  • Regional Succession Committee:本部長もしくはチーフオフィサー・領域長・部長、地域CEO・執行役員によるGSCで議論されるポスト以外の重要ポストの後継者育成委員会

技能系教育

技能育成センターでは、安全・品質・納期・原価をグローバルに高いレベルで達成できる人材の育成を目的に、知識教育・実践教育を通じ、職場力向上をサポートしています。
ハンディキャップのある方、短時間勤務の方など、すべての社員が平等に研修を受講できるよう体制を整えています。
また、オンライン教育を充実させ、グローバル展開も強化しています。

技能系教育の対象

図:技能系教育の対象

育成体系

図:育成体系

2025年度 技能員向け教育 受講実績

研修名 講座内容 受講対象者 延べ受講人数
(人)
1人あたり
平均受講時間
(時間)
1. 技能員向け講座(36講座) シーケンス、油圧・空気圧制御、からくりほか 技能系社員 484 15
2. 基本技能研修(12講座) 良品をつくりだす知識・技能、部下を育成するための指導方法 技能系社員 126 11
3. 特別教育・資格認定教育(13講座) 産業用ロボット教示、低圧電気取り扱い、高所作業ほか 全社員 1,155 9
4. 昇進昇格者研修 製造監督者・ 安全・品質・TPS(トヨタ生産システム)・TPM 新任工長 88 32
新任職長 285 56
新任班長 596 72
一般技能員 777 22
5. 昇格前特別研修 監督者の役割と問題解決 昇格前工長級 189 56
昇格前職長級 639 72
昇格前班長級 828 72

  • Total Productive Maintenance:全員参加の生産保全

保全力の強化

設備や金型の組立や保全業務に関わる技能員を対象に、現場の仕事の進め方の変化に合わせた講座を新設し、保全力向上に継続的に取り組んでいます。

管理監督者の育成

モノづくり現場の第一線で活躍できる技能員、監督者を育成するために、階層別教育や技能教育を実施しています。
2026年度も海外で働く仲間が監督者として活躍できるように、「グループリーダー/チームリーダー」に求められる役割・知識についての階層別教育を整備し、拡充しています。また、監督者が現場で行動できるように日常管理、変化点管理、品質異常対応の訓練道場の導入を進めています。
訓練道場はトヨタ紡織インディアナ、天津英泰技能育成センターに設置し、グローバル標準として活動の枠を広げていきます。

写真:北米地域 トレーナー研鑽会(1)
写真:北米地域 トレーナー研鑽会(2)
北米地域 トレーナー研鑽会
写真:中国(天津)地域 トレーナー教育(1)
中国(天津)地域 トレーナー教育
写真:中国(天津)地域 トレーナー教育(2)

技能系DX人材の育成

DXLabの開講

製造現場をはじめとする技能系職場のDX促進に向けて、各職場での推進リーダーを育成するため、デジタル改革推進部、トヨタ紡織学園、生技開発部が共同でDXLab研修(技能職DX研修)を開講しました。本研修では、技能系職場より選出された若手・中堅社員へAIやIoTアプリ開発などのデジタル教育を行い、技能系職場におけるDX推進リーダーの役割を担う人材を育成します。DXLabで推進リーダーとして育成された社員は、今後各職場でDXを企画・推進するとともに、職場で後輩の育成を行い、技能系職場の中核としてDX推進を加速していきます。

極めたモノづくり技能

からくり改善

からくりとは、現場にある困りごとや課題を解決するために、簡単なしくみを用いて、知恵と工夫で製作された装置です。当社では、からくり研修を実施し、からくり改善の風土を根付かせ、人材育成に努めています。

Team Breakthrough「からくり改善を中心に効率的な生産ラインを構築」

からくり改善の目的

図:からくり改善の目的

からくり留学制度

からくりを使った改善やアドバイスを各職場で主体的に推進できる人材の育成を目的に、2020年度からトヨタ紡織社員を対象にした研修期間1年間の「からくり留学制度」を開始しました。2023年度からは、日本国内外の関係会社社員を対象に、からくり改善の能力向上を目的とした研修期間1ヵ月の「からくり改善士1ステップUP留学」の運用を開始し、グループ全体での人材交流と育成を進めています。
2025年度は、トヨタ紡織4人、日本関係会社5人、日本以外の関係会社3人が本制度を受講し、からくり改善を担う人材の育成と職場力の底上げにつなげました。今後もこれらの取り組みを継続・発展させ、現場主導の改善活動を通じた人材育成を推進していきます。

日本関係会社(トヨタ紡織九州/トヨタ紡織広瀬/トヨタ紡織滋賀/TBロジスティクス/アラコ)

写真:日本関係会社(1)
写真:日本関係会社(2)
写真:日本関係会社(3)

日本以外の関係会社(米州地域2社/欧州・アフリカ地域1社)

写真:日本でのからくり基礎教育
日本でのからくり基礎教育
写真:日本での課題製作(1)
写真:日本での課題製作(2)
日本での課題製作

からくり改善士認定制度

2022年度から、からくり改善士認定制度の運用を開始し、からくり装置製作能力や職場への貢献能力を1級から4級の4段階で評価することで、現場のモチベーション向上や人材育成につなげています。
2025年度は72人を認定し、現場主導の改善活動を担う人材の拡大を進めました。こうした取り組みを継続・発展させることで、今後もからくり改善を通じた人材育成と職場力の向上を推進していきます。

写真:からくりの機構を学ぶ実技課題を実施
からくりの機構を学ぶ実技課題を実施

からくり改善認定者数推移[トヨタ紡織グループ]

図:からくり改善認定者数推移[トヨタ紡織グループ]
写真:職場の代表より認定士の証として認定カードとバッジを授与
職場の代表より認定士の証として認定カードとバッジを授与
写真:認定士のみなさん
認定士のみなさん
写真:からくり改善士認定カードとバッジ(認定:師範、1・2・3・4級)
からくり改善士認定カードとバッジ
(認定:師範、1・2・3・4級)

縫製技能認定制度

縫製作業は、高度な縫製技能が求められるため、作業者の技能レベルの向上が必要です。また、難易度の高い縫製要素を改善し、製品縫製の難易度を下げ品質・生産性を高める必要があります。
今までは、トヨタ紡織グループ各社独自の評価基準はありましたが、トヨタ紡織グループ全体で、技能レベルを測る共通の評価基準がありませんでした。そこで、技能レベルを明確にし、統一を図るため、縫製技能評価Levelを1~4まで設定し、全工場で使える縫製技能認定制度を構築しました。この制度は2024年度より運用を開始しています。

縫製における品質と生産性の向上

図:縫製における品質と生産性の向上

2025年度縫製技能認定者

2025年度末時点で縫製技能認定者は累計232人となり、2024年度からの増加数は153人(日本国内114人、日本以外39人)となりました。今後は日本以外の地域でも縫製技能認定を推進し、グローバルに縫製技能を向上することで競争力の強化を進めていきます。

縫製技能認定状況[トヨタ紡織グループ]

図:縫製技能認定状況[トヨタ紡織グループ]

縫製技能認定者(認定証と認定バッジを授与)

写真:トヨタ紡織
トヨタ紡織
写真:TBソーテック東北
TBソーテック東北
写真:アラコ
アラコ
写真:寧波豊田紡織(中国)来訪 評価実施
写真:寧波豊田紡織(中国)来訪 評価実施
寧波豊田紡織(中国)来訪 評価実施
写真:縫製技能認定証・認定バッジ
縫製技能認定証・認定バッジ

育成結果の確認

成果発表の場として、オールトヨタ紡織技能コンクール、TBからくり展などの開催、全国からくり改善くふう展への出展などを行っています。

オールトヨタ紡織技能コンクール

技能員の育成度合いを確認するため、オールトヨタ紡織技能コンクールを毎年開催しています。
2025年度は、トヨタ紡織、日本国内外の関係会社から246人の選手が参加し、13職種で切磋琢磨しながら競技を行いました。
今年度は、クレーン職種にも日本以外の地域からの選手が初出場し、各種目でグローバルに技能を競いあえるようになりました。
さらに、溶接職種で大会初となる「殿堂入り(3連覇)」を果たした選手が誕生しました。
殿堂入りを目指し、各職種で高いレベルの戦いが繰り広げられ、参加選手の技能向上に対する意欲がさらに高まる大会となりました。

写真:開会式
開会式
写真:TBSong歌唱
TBSong歌唱
写真:選手宣誓
選手宣誓

競技

写真:カバー製作
カバー製作
写真:ミシン保全
ミシン保全
写真:溶接
溶接
写真:ロボット保全
ロボット保全
写真:金型仕上げ
金型仕上げ
写真:設備保全
設備保全
写真:シート組立
シート組立
写真:トリム組付
トリム組付
写真:検査
検査
写真:クレーン
クレーン
写真:フォークリフト
フォークリフト
写真:からくり
からくり
写真:加工機仕上げ職種コマ大戦※(ケンカコマ対決)
加工機仕上げ職種コマ大戦
(ケンカコマ対決)
写真:加工機仕上げ職種コマ大戦(時間対決)
加工機仕上げ職種コマ大戦
(時間対決)
写真:溶接職種で3連覇(殿堂入り)を果たしたムニヤッパさん
溶接職種で3連覇(殿堂入り)を果たしたムニヤッパさん
  • コマ大戦のコマは、自身で創意と工夫を織り込んで設計し、材料や加工技術など技術のすべてをつぎ込み製作しています

全国からくり改善くふう展

2025年度の「第30回全国からくり改善くふう展」で、トヨタ紡織グループで9事例(日本7・海外2)を出展。そのうち1事例が入賞しました。
2025年度協会特別賞「部品手元からくり作業台」

全国からくり改善くふう展 受賞歴

年度 受賞
2013 優秀賞(全国2位)
2014 協会特別賞(全国3位)
2015 最優秀賞(全国1位)
2016 アイデア賞
2017 努力賞
2018 努力賞
2019 アイデア賞
2020 手押し台車コンテスト(銀賞)
2021 定数・定量取出しコンテスト(金賞)
協会特別賞(全国3位)
2022 アイデア賞
2023 アイデア賞
2024 優秀賞(全国2位)
2025 協会特別賞(全国3位)

13年連続入賞更新中!

写真:受賞者代表 小田さん(右側)
受賞者代表 小田さん(右側)

技能検定

トヨタ紡織では、技能員を中心に、愛知県職業能力開発協会が主催する国家技能検定の受検を推奨しています。検定に合格するには高い知識と技能が必要とされます。
2025年度までの合格者累計は1,762人(特級:34人、1級:658人、2級:1,070人)となり、主に機械保全・機械加工・仕上げ・機械検査などの職種で検定に合格し、各々の職場で活躍しています。

技能検定合格者数

等級 技能レベル 受検資格 合格者数(累計)
特級 管理者または監督者 1級合格後、5年以上の実務経験 34人
1級 上級技能者 7年以上の実務経験 658人
2級 中級技能者 2年以上の実務経験 1,070人

文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞

優れた創意工夫によって各職域で技術の改善向上に貢献した方が、文部科学省から表彰されています。

  • 2025年度受賞者:9人

優秀技能者表彰

黄綬褒章は工業などの業務に尽力し、他の模範となる技術を有する方を天皇が表彰します。現代の名工は、卓越した技能を有し、その道で第一人者と目されている方の中から、厚生労働大臣が決定し表彰します。あいちの名工は、愛知県内の事業所に勤務し、優れた技能を通じて社会に貢献した方を愛知県知事が決定します。

2025年度の受賞者

  • 黄綬褒章:0人(累計受賞者数:4人)
  • 現代の名工:1人(累計受賞者数:7人)
  • あいちの名工:2人(累計受賞者数:49人)

トヨタ紡織学園

心身・技能・知識のバランスが取れグローバルに活躍できる「核となる若手技能人材育成」を推進しています。毎年、カナダでの研修や他学園との交流を実施するなど、さまざまな経験を通し、職場で活躍できる社員を育成。日本と日本以外の関係会社の社員も学んでおり、オールトヨタ紡織の人材育成を行っています。

技能五輪全国大会で全職種入賞

将来の技能系職場のトップリーダーとして活躍できる人材の育成を目的に、技能五輪に取り組んでいます。
2025年10月に愛知スカイエキスポで開催された第63回技能五輪全国大会に10チーム14人が4職種に出場。全職種で銅賞以上を獲得するなど、9人が受賞しました。

  • 金賞:機械製図職種1人
  • 銀賞:メカトロニクス職種Aチーム2人
  • 銅賞:プラスチック金型職種1人
    自律移動ロボット職種Aチーム2人
  • 敢闘賞:プラスチック金型職種1人
    機械製図職種2人

なお、機械製図職種の金賞受賞者は、2026年9月に中国上海で開催される第48回技能五輪国際大会へ日本代表として出場します。これは当社として2大会連続の出場となります。

技能五輪全国大会

写真:プラスチック金型
プラスチック金型
写真:機械製図
機械製図
写真:メカトロニクス
メカトロニクス
写真:自律移動ロボット
自律移動ロボット
写真:第63回技能五輪全国大会の入賞者9人
第63回技能五輪全国大会の入賞者9人

技能五輪国際大会

写真:2026年9月に中国上海で開催される第48回技能五輪国際大会へ日本代表として出場する選手
2026年9月に中国上海で開催される第48回技能五輪国際大会へ日本代表として出場する選手

修了生の会「機紡の会」

トヨタ紡織学園設立5年目の2014年度に、修了生の先輩後輩の縦の きずな と、学園時代に築いた横の きずな の醸成・相互扶助を目的に、「 機紡 きぼう の会」を設立しました。これにより、各職場のリーダー同士の連携が容易となり、会社へより貢献できるようになりました。また、会員の自己啓発や学園生の部活動など、多岐にわたって活動支援を行っています。