Region and Language

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安全と健康

安全衛生基本理念・基本方針

「安全衛生基本方針」に基づいて、「社員の安全と健康はすべてに優先する」という企業風土を確立するために、労使が協力して安全衛生活動を展開・実施しています。また、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)に沿った安全衛生活動をグローバルに行っています。さらに、火災事故を絶対に発生させないため、トヨタ紡織の火災防止の考え方を各地域へ発信し、トップによる火災防止点検の実施や、有事の備えとして消火器・消火栓を使った訓練を全員参加で実施し、防火意識の向上を図っています。

安全衛生基本理念

安全な作業
確実な作業
熟練した作業
安全な作業は作業の入口である。
わたくしたちは、まずしっかりとこの入口を通りましょう。

安全衛生基本方針

安全をすべてに優先する企業風土を確立するために、我々は人々の安全と健康確保および環境保全ができない限り

  • 物を造ったり
  • 取り扱ったり
  • 輸送したり
  • 廃棄しない

ことを宣言し、次の基本原則に従って行動する。

豊田 周平

基本原則

安全管理の理念

  • 生産を止めることを躊躇するな
  • 安全問題の解決なしに生産はあり得ない
  • 不休災害と言えども、ゼロでなければならない
  • 職場の根底に安全がある

安全衛生推進体制

図:安全衛生推進体制
  • CMO:Chief Manufacturing Officer

安全衛生活動指標

トヨタ紡織グループ災害発生件数推移

グラフ:トヨタ紡織グループ災害発生件数推移

労働災害休業度数率

グラフ:労働災害休業度数率

労働安全衛生マネジメントシステム OSHMS活動の推進

「安全衛生基本方針」に基づいて「社員の安全と健康はすべてに優先する」という企業風土を確立するために、労使が協議して働く人の安全と健康を確保する快適な職場環境づくりを継続しています。
ISO45001が発行され、2019年7月の労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の法改正にともない、同年に社内規定「トヨタ紡織労働安全衛生マネジメントシステム(トヨタ紡織OSHMS)」を改正しました。トヨタ紡織OSHMSにより、統一化・効率化された労働安全衛生マネジメントシステムを構築。労働安全衛生上の問題や課題を把握しやすく、かつ人的資源や経済的資源などのコスト低減を図りながら、労働安全衛生の改善を継続的に実現し続けています。

安全な職場環境づくり

リスクアセスメント(設備・化学物質・作業)を軸とした働く人にやさしい環境づくり

トヨタ紡織ではOSHMSの一環として、国の定める「危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に基づき、設備・化学物質・作業の3つのリスクアセスメントを導入しています。これにより、工程設計の各フェーズで危険源を同定・対策し許容可能なリスクに低減するとともに、残留リスクに対して適切な管理的方策を行っています。また、設備導入時には生産技術・製造・保全・安全の各担当がメーカーに赴き、事前に検討したリスクアセスメントを元に設備を確認しながら、妥協しない安全対策を実施しています。
このリスクアセスメントでは当社社員だけでなく、協力業者や来客などが遭遇する危険源の特定にも努めています。また、工程で使用される全ての化学物質の有害性に対して、使用量や状況に応じた適切な安全対策を講じています。

写真:リスクアセスメント(設備・化学物質・作業)を軸とした働く人にやさしい環境づくり

安全基本行動

労働災害未然防止はもとより社員のマナーやモラルなど、決められたルールを守り、守らせることで「当たり前のことが当たり前にできる文化」を根付かせる活動の一環として、トヨタグループ共通の活動である「ポ・ケ・手・な・し活動」を継続的に実施し、立哨りっしょう による声掛けやポスターコンテスト募集による意識の底上げを図っています。また、活動推進ワッペンを配付し、社員が身に着けることで、相互啓発のできる職場づくりを行っています。

  • ポケットに手を入れて歩かない、携帯電話を操作しながら歩かない、など歩行中の災害防止のための5つの安全基本行動
写真:社員から募集した啓発ポスターの優秀作品を社内に掲示
社員から募集した啓発ポスターの優秀作品を社内に掲示
写真:工場内での立哨(りっしょう)など、定期的な啓発活動を実施
工場内での 立哨りっしょう など、定期的な啓発活動を実施

安全点検

災害の未然防止を目的として、2020年度は設備安全基準に基づいて安全装置、防護柵、防護カバーが正しく設置・運用されているかの一斉点検を工場長自ら実施し、対策を行っています。

写真:工場長による安全点検
工場長による安全点検

安全な人づくり

安全な人づくりには、教育が必要と考えています。
重大災害(死亡災害)を絶対に起こさない人づくり・職場づくりを推進するため、知識・技能習得の教育を充実させ、安全点検の実施、リスクアセスメント定着活動などグローバルな体制で取り組んでいます。
2020年度には、過去の労働災害の背景や原因を「知り」、その対策について「考え」、未然防止のために一人ひとりが当事者意識を持って自ら「実考(実行)」できる人づくりの推進を目的として、ものづくり革新センターに「安全環境実考館」を設立しました。「安全環境実考館」では新入社員教育や昇格者教育などの階層別教育を行い、災害発生防止と安全な人づくりを継続的に進めています。

図:安全な人づくり
写真:過去の災害事例の掲示
過去の災害事例の掲示
写真:安全環境実考館
安全環境実考館

外来工事の安全確保

トヨタ紡織では「何人たりとも構内では重大災害を発生させない」安全な工事管理を目指して、トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会(47社)と一体となった活動を実施しています。

写真:コロナウイルス感染症対策として工事業者入門時に検温を実施
コロナウイルス感染症対策として工事業者入門時に検温を実施
図:トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会組織図
トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会組織図

トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会での情報共有

安全レベル向上のため、協力会社47社とともに「トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会」を運営しています。年2回の定例研修会、長期連休前の安全大会で情報共有や困りごとを吸い上げ、「絶対に災害を発生させない」という意識の共有を図っています。

外来工事パトロール

安全衛生事務局、トヨタ紡織外来工事安全衛生協力会、工事計画部署による三位一体の活動としてそれぞれが役割を持って活動を行っています。パトロールでは不安全行為の指摘だけでなく、困りごとを吸い上げ、工事業者によりよい環境を提供しています。

図:外来工事パトロール

外来工事立会者資格制度

外来工事には専門教育を受けた社内資格保持者が立会い、安全管理を行っています。

立会者教育(思い出し、振り返り教育)

目的:立会者の安全意識向上

効果:危険感受性を高め、仕入先への指摘、注意を促せる人材育成

例:
  • 作業責任者の数は適切だったか?
  • リスクアセスメントで出されていた対策は適切か?
  • 保護具は適切な使い方をしているか?

5段階ツールボックスミーティングの導入

工事中の変化点や、やりづらい作業による災害の防止を目的として、5段階ツールボックスミーティング(TBM)を導入しています。5段階TBMは、1日の工事スケジュールの中で5回(朝礼後、10時、昼食後、15時、作業終了後)ミーティングを行い、作業指示内容や危険要因の再確認を行うとともに、作業環境や状況の変化、作業員の健康状態の変化などを確認します。

写真:5段階TBM
5段階TBM

防火防災への取り組み

過去の火災

2018年4月29日午後2時、堤工場で大規模な火災が発生し、地域の方々、取引先などのステークホルダーのみなさまに多大なご心配とご迷惑をお掛けしました。このようなことを二度と発生させないため、毎年4月29日を「トヨタ紡織グループ 防火の日」とし、グローバルに展開しています。

写真:過去の火災(1)
写真:過去の火災(2)

トップ自ら行う防火点検

2018年の火災を発端として全工場で火災の元となる熱源マップを作成し、社長・統括工場長を筆頭にトップ自ら熱源や危険物などの管理・点検状況を確認する防火点検を全工場・国内関係会社で継続的に実施しています。

写真:社長による防火点検
社長による防火点検
写真:統括工場長による管理状況確認
統括工場長による管理状況確認

消火訓練の実施

各工場で毎年消火訓練を行っています。また、堤工場の火災を教訓に、2018、2019年度のグローバルウィークでは日本以外の国の拠点長・マネジメント層・安全担当者に消火訓練を行い、初期消火の難しさと重要さを拠点長自ら持ち帰り各拠点に展開しました。

写真:グローバルウィークの初期消火訓練(1)
グローバルウィークの初期消火訓練
写真:グローバルウィークの初期消火訓練(2)
  • 年に一度、世界各国、地域の事業体トップ、その国、地域を担う次世代リーダーなどが一堂に会し、トヨタ紡織グループの課題や将来の方向性などを共有する場

健康経営基本方針

社員の健康増進を経営課題の一つと捉え、中長期的に健康増進活動を推進していくため、2019年に「トヨタ紡織健康宣言」を策定し、発表しました。
社員がより一層働きやすく、健康に生活できるように、今後も労使一体となって、いきいきと働くことができる会社づくりを進めていきます。

写真:トヨタ紡織健康宣言

健康経営推進体制

CEOを最高責任者として健康経営を推進してきましたが、健康活動を全社的により活性化するため、推進体制を刷新し各部に「健康活動推進者」を配置しました。安全・衛生・環境機能会議やコロナ対策会議の中で、日本以外の事業体や関係会社とも健康経営推進の情報を共有し、労働組合や外部機関との連携も強化しています。
推進部署である、いきいきグローバル安全衛生健康部、いきいきグローバル人材開発部、グローバル経営戦略部、健康保険組合の役割を明確にし、定期的なミーティングを実施しながら、目標と年間計画に沿った取り組みを行い、健康でいきいきと働き続けられる環境づくりを進めています。

図:健康経営推進体制
  • Employee Assistance Program:生産性に影響をもたらす課題の解決を支援

健康経営の戦略

ねらい・目標・期待する効果

トヨタ紡織では、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる状態をつくるために、生産性や心身の健康に影響を与える可能性がある8項目を「健康チャレンジ8」と定義しました。健康チャレンジ8の全社平均スコア5点を目標値とし、個人の健康的な行動や意識向上につながる取り組みを進め、生産性の向上・健康リスクの低減を目指しています。

〈健康チャレンジ8の8項目〉
①BMI:25%未満
②朝食:毎日食べる
③飲酒:飲まない、または1合/日まで
④間食:夕食後、寝るまでの間食が週2日以下
⑤禁煙:喫煙しない
⑥運動:1日30分以上の運動を週1日以上
⑦睡眠:熟睡できている
⑧ストレス:多い方ではない
1項目達成1点でスコアを換算

健康チャレンジ8のスコアと、生産性に関する指標のプレゼンティズムや健康診断結果を分析した結果、健康チャレンジ8の平均スコアが高い人ほどよい状態であることがわかりました。

  • 健康の問題を抱えながら業務を行うため、100%の能力が発揮できず、生産性のロスが発生している状態のこと

◆2021年4~7月の健康チャレンジ8調査結果から

  • 全社平均は、4.54点(8項目中4.54項目を実施・達成している)
  • 健康診断結果の判定で問題がない状態は、健康チャレンジ8スコアが5.04点
  • プレゼンティズムの生産性損失割合が全社平均の37.96%よりもよい状態になるのは、健康チャレンジ8スコアが5点

健康診断結果×チャレンジ8スコア

グラフ:健康診断結果×チャレンジ8スコア

チャレンジ8のスコア別プレゼンティズム損失割合

グラフ:チャレンジ8のスコア別プレゼンティズム損失割合

健康経営の戦略マップ

上記の分析に加え、健康チャレンジ8の8項目と健診データ、ストレスチェック結果をさらに細かくクロス分析しました。その結果、生産性向上や健康診断結果に影響を与えるリスクが、ストレス・睡眠・食生活・運動習慣であることがわかりました。これらを今後、優先的に取り組む事項と定め、以下のような戦略マップを描いて活動を推進しています。

図:健康経営の戦略マップ
  • データ確認先
  • ストレスチェック、モラルサーベイ、いきいきKPI 結果
  • 健診時の問診、アンケート結果

健康な人づくり・健康文化の構築と定着

健康経営優良法人の認定取得

全社員が在職中・定年後も心身ともに健全で元気に生活できることを目標として「健康な人づくり・健康文化の構築と定着」活動に取り組み、産業医と健康推進スタッフが一体となって、心身両面からの健康サポートを全社員に行っています。
これらの活動が評価され、2020年度も「健康経営優良法人2021」に認定されました。
なお、グループ会社も取り組みを展開することで、大規模法人としてトヨタ紡織九州、トヨタ紡織東北、中小規模法人としてトヨタ紡織滋賀、TBテクノグリーン、TBカワシマ、TBソーテック東北、TBクリエイトスタッフ(現 TBコーポレートサービス)、トヨタ紡織健康保険組合が同認定を取得しています。

マーク:健康経営優良法人の認定取得

心の健康づくり

メンタルヘルス活動の取り組み

トヨタ紡織では、新入社員や新任管理・監督者へのメンタルヘルス教育、休職者復職者支援、 社内外の相談窓口設置など、人事機能と連携して社員の心の健康を保持増進する活動に取り組んでいます。
2016年度からトヨタ紡織のすべての社員へ、年に1度のストレスチェックを開始し、高ストレス者への面談や相談を実施しながら、メンタルヘルス不調の未然防止に取り組んでいます。また社内の心理カウンセラーと外部機関が連携し、職場改善活動推進の支援も行っています。
ストレスチェックの結果から、高ストレス者割合やストレス反応※1は、これまで大きな課題なく推移しています。エンゲージメント※2は2016年の偏差値が45と低値でしたが、「職位を問わずセルフケアの徹底」を主軸に、各種メンタルヘルスケアを実施する中で徐々に向上しており、2021年は偏差値48となりました。「個人と組織が一体となり、相互に刺激・成長・貢献し合える関係の構築」を目指して活動を進めることで、エンゲージメント結果をさらに改善していきます。
また、社員が心身ともに健康な状態でなければ、持てる力を十分発揮することができません。個人の最大限のパフォーマンス発揮を支援するため、2021年度からプレゼンティズムの測定を開始しました。プレゼンティズムは、就労はできるものの健康上の問題を抱えており万全の力を発揮できていない状態を指し、「生産性損失割合」として表されます。プレゼンティズム改善に向けて、心身両面の健康の保持増進につながる支援を継続していきます。
新型コロナウイルス感染症の影響による働き方や生活様式の変更、規制が長期にわたり継続し、メンタルヘルスに及ぼす影響も少なくありません。そこで外部機関と連携し、「サポーターズレター」や「カウンセリングサービス」、「コラム動画」など、孤独にさせない支援策も追加で展開しています。
メンタルヘルスは「数値」では判断できない部分も多いため、傾聴と寄り添いの姿勢で今後も社員への支援を継続していきます。

  • ストレスに対する心理的・身体的な症状をストレスチェックの回答をもとに、偏差値化したもの
  • 社員の会社に対する愛着心や思い入れ

ストレスチェック回答率[トヨタ紡織]

年度 2016 2017 2018 2019 2020
ストレスチェック回答率(%) 90.5 92.3 95.8 96.5 95.5

ストレス反応の推移(偏差値)[トヨタ紡織]

年度 2016 2017 2018 2019 2020
ストレス反応の推移 55 54 54 54 55

数値が高いほどよい結果を示し、50が平均で、数値が高いほどよりよい結果を示している

高ストレス者割合[トヨタ紡織]

年度 2016 2017 2018 2019 2020
高ストレス者割合(%) 3.6 4.5 5.4 5.2 4.3

年代別の新たな長期欠勤者(連続3ヵ月以上欠勤者)数 メンタル系疾患[トヨタ紡織]

(人)

2016 2017 2018 2019 2020
20代以下 9 7 5 8 15
30代 16 23 14 19 19
40代 23 22 32 31 26
50代以上 12 13 19 23 22
合計 60 65 70 81 82

エンゲージメント(偏差値)[トヨタ紡織]

年度 2017 2018 2019 2020
エンゲージメント
(偏差値)
46 46 47 47

50が平均で、数値が高いほどよりよい結果を示している。2025年までに偏差値50を目指しています。

プレゼンティズム(生産性損失割合)[トヨタ紡織]

年度 2017 2018 2019 2020 2021
プレゼンティズム
(生産性損失割合)
37.9

  • 2021年度より集計開始

WHO-HPQ (Health and Work Performance Questionnaire)絶対的プレゼンティズムで測定。健康の問題を抱えながら業務を行うため、100%の能力が発揮できず、生産性のロスが発生している状態のこと。2025年度までに35%以下を目指しています。

アブセンティズム(傷病による欠勤)[トヨタ紡織]

2016 2017 2018 2019 2020
アブセンティズム(日) 2.8 3.1 3.1 2.7 2.7

  • 傷病による休務の全従業員平均日数

体の健康づくり

全社員の健康診断実施

トヨタ紡織グループは、すべての拠点での健康診断実施を推進しており、2016年度からトヨタ紡織グループ全拠点で健診を受けられるようになりました。
2019年に厚生労働省通達により社内規定を改訂し、2020年から対象者に指導勧奨として情報機器作業の健康診断(特殊健康診断)を、実施しています。
今後も、健康啓発活動や、保健室や職場でのフォローなどを継続し、受診義務のない地域も含め、健診受診率100%を目指します。

健康診断受診率[トヨタ紡織グループ]

年度 2016 2017 2018 2019 2020
健康診断受診率(%) 100 100 100 100 100

健康診断後の精密検査受診率[トヨタ紡織]

年度 2016 2017 2018 2019 2020
健康診断後の
精密検査受診率(%)
91.5 90.5 82.4 94.7 84.4

  • 有所見者への保健指導は100%実施

年代別新たな長期欠勤者(連続3ヵ月以上欠勤者)数 身体系疾患[トヨタ紡織]

(人)

2016 2017 2018 2019 2020
20代以下 1 3 4 2 1
30代 2 2 5 5 3
40代 8 6 14 13 10
50代以上 8 7 18 19 22
19 18 41 39 36

禁煙活動

トヨタ紡織の喫煙率は31.7%と、全国平均(2020年:16.7%)に比べ高い状況にあり、将来的な疾病につながり得るリスクととらえ、喫煙率低下に向けた禁煙活動に注力しています。現在、2025年度をめどに敷地内全面禁煙とする検討を始めました。
具体的な活動として、禁煙カレンダーによる非喫煙デーの設定、ニコチンパッチの支給や禁煙外来受診補助などを行っています。また、喫煙者と応援者がペアとなり、第1回60日間、第2回60日間、第3回90日間の合計210日間の禁煙に挑戦する禁煙マラソンも実施。応援者が喫煙者の日々の禁煙状況を確認するといった禁煙サポートを行い、ペアで協力して禁煙活動を進めます。禁煙達成者とその応援者には、達成した日数に応じた記念品を贈呈しています。2014年度の禁煙マラソン開始以降、累計119ペアが参加しており、例年70~100%のペアが禁煙を達成しています。禁煙成功者からは、「応援者とペアを組んで伴走してもらうことで、禁煙のモチベーションが低下しそうなときも挫折することなく続けることができた」といった感想が寄せられています。
このような禁煙支援を継続し、2025年度には喫煙率28%以下を目指しています。

喫煙率[トヨタ紡織]

グラフ:喫煙率[トヨタ紡織]

生活習慣病予防の取り組み

生活習慣病とは不適切な食生活や、運動不足、過度なストレス、飲酒、喫煙などの生活習慣によってもたらされる病気の総称で、メタボリックシンドロームとしての肥満症や高血圧症、糖尿病などが生活習慣病と呼ばれています。トヨタ紡織では社員の生活習慣病予防として、下記の健康づくり活動を実施し、社員の運動習慣定着を図っています。

スマートフォンを使用した健康管理

PepUPというスマートフォン用アプリを活用して、健康活動を応援しています。インセンティブ制度を利用して参加を推奨しており、2021年4月時点の登録者数は2,303人です。

写真:スマートフォンを使用した健康管理

フィットネス講座

定時後に、社外トレーナーによるトレーニング指導を年2回実施しています。社員に運動習慣の気づき、きっかけを提供し、生活習慣病予防につなげ、「理想の体」へのサポートを行います。
新型コロナウイルス感染症の影響で集合型の講座開催が困難な状況が続いており、社員からはコロナ禍による体重増加、健康診断結果の悪化、不安感増大などの相談があり、活動量の低下を改善したいとの声がありました。そこで、社内イントラネットでの健康コラムの継続配信と、フィットネス動画の配信を充実させました。のべ閲覧者は700名/月で、社員の興味、関心の高さがうかがえます。新型コロナウイルスの感染拡大状況やワクチン接種の進捗状況を鑑みながら、参加型・集合型フィットネス講座の早期再開を目指し、準備を進めています。

写真:フィットネス講座

軽運動セミナー

運動インストラクターを職場に呼んで軽運動の指導を行うセミナーを、年1回実施しています。2020年度は32部署が参加しました。

写真:軽運動セミナー

35歳健康セミナー

健康リテラシーの向上と健康診断結果悪化の未然防止を目的に、35歳を対象に健康セミナーを実施しています。特に血糖値に重点を置き、糖尿病の発症や高血糖が及ぼす血管の傷つけが心筋梗塞・脳梗塞へつながるメカニズムと予防方法を学んでいます。参加者の9割から、「健康への理解が深まり満足」「健康意識が変わった」といったポジティプな評価を得ています。
健康診断結果を分析したところ、社員の健康診断結果が悪化し始めるのが25~29歳のであることが明らかとなりました。そのため、これまで実施していた新入社員研修のさらなる充実と、28歳健康セミナーの新設により、早期から健康意識が維持・向上できるよう支援していきます。

写真:35歳健康セミナー

女性健康セミナー

乳がんや更年期障害など、女性に多い病気への支援活動や、女性のホルモンバランスにあった対処法を学ぶセミナーを開催しています。女性特有の健康課題の解消と、「より快適なコンディションで過ごし、生活の質を向上させたい」という女性社員のニーズに沿った内容となっています。

新型コロナウイルス感染症対策

これまでも新型インフルエンザやSARSなどの感染症の流行がありましたが、トヨタ紡織グループはその都度対策を講じて乗り越えてきました。今回の新型コロナウイルス感染症も同様に、社員が感染しないよう予防・対策することで、地域やトヨタ紡織グループ内で感染症が蔓延しないよう取り組んでいます。

基準の明確化

  • 新型コロナウイルス対応マニュアルの策定と展開
  • 政府、自治体の施策変更に応じて対応マニュアルの改訂と展開

環境改善

  • 日々のマスク着用の義務
  • 職場環境条件に応じてフェイスシールドの併用
  • 職場室内換気の条件整備と実施の徹底
  • 室内環境に応じ、サーキュレーターや加湿器を使用し、換気促進と乾燥防止
  • 会議室、エレベーター、食堂、休憩室など、利用人数制限の条件整備と遵守徹底
  • 日々の清掃、消毒の徹底
  • ソーシャルディスタンスの条件整備とアクリル板の設置
  • 在宅勤務の推奨と時差出勤の徹底
  • 「ノータッチ」活動の取り組み
  • 安否確認システムを利用した毎週金曜日の注意喚起の配信
  • 感染者が自宅療養となった際、臨時入居するための居住場所の提供
  • 自宅療養者へ貸し出し用パルスオキシメーターを配置

感染拡大防止とトレーサビリティ

  • 喫煙場所の番号記録
  • 通勤バス利用時にカードリーダーでの履歴記録
  • 日々の体温記録と食堂利用履歴を共通システムで一元管理
  • 感染者、濃厚接触者、体調不良者へ2週間の経過観察表の提出義務と情報の一元管理
  • 社内で働く全ての希望者を対象にワクチン職域接種を実施
  • 病院で検査を受けられない濃厚接触者用にPCR検査キットを配置

他社との情報共有

  • 全豊田コロナ対応連絡会へ参加し、状況を共有。よい部分はマニュアルに取り入れ反映
  • マニュアルに基づき管理帳票の整備

グローバルでの情報整理

  • 各地域のクラスター定義の共有
  • よいコロナ対策の事例の横展開

テレワーク推進のためのインフラ整備

  • ITツールの増強、在宅勤務の環境整備

地域貢献活動

地方自治体や医療機関へのマスク・フェイスシールドの寄付活動が評価され、医療物資の増産に貢献した企業として、経済産業大臣より感謝状を受領しました。

写真:地域貢献活動