健康
健康経営®基本方針・目的
社員が心身ともに健康でいきいきと働くことができる会社づくりを、労使一体となって進めていきます。
- 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

健康経営の取り組みと健康文化の定着
健康経営優良法人(ホワイト500)の認定取得
社員一人ひとりが心身ともに健康で幸福であり、最大限のパフォーマンスを発揮できることを目標に、労使一体となって心身両面から健康サポートを行っています。
これらの活動が評価され、2024年度「健康経営優良法人2025ホワイト500」に4年連続で認定されました。
なお、グループ会社も取り組みを推進することで、健康経営優良法人の大規模法人としてアラコ、トヨタ紡織広瀬、トヨタ紡織九州、トヨタ紡織東北、中小規模法人として、トヨタ紡織滋賀、コベルク、アウンデ紡織、TBソーテック東北、TBエンジニアリング、TBコーポレートサービス、TBテクノグリーン、TBロジスティクス、トヨタ紡織健康保険組合が認定を取得しています。

健康経営の推進
CEOを最高責任者とし、これまでの推進部署である安全健康推進部、人材戦略部、経営企画部、健康保険組合に2025年度からWell-being※を担う総務部を加え、体制を強化しました。
トヨタ紡織の各部署の推進責任者から任命された健康活動推進員を配置することで、社員を誰一人取り残さず、健康施策や健康リテラシー向上に取り組むことができる体制としています。
また、日本国内の関係会社と労働組合とも連携し、健康経営を推進していきます。
- 個人の権利や自己実現が保障状態にあるされ、身体的、精神的、社会的に良好なこと
健康経営推進体制
「誰一人取り残さない」健康の取り組み
~健康活動推進員との連携~
健康活動推進員を各部署に配置し、全国の拠点で139人が活躍しています。健康に関する各部署の窓口として、健康事業の推進や部内の健康増進に取り組んでいます。
健康活動推進員ミーティングは年4回実施し、健康活動推進員は健康施策への参加呼びかけや、健康出前講座の開催、部署別ウォーキングラリーのチームの取りまとめ、健康ポータルサイト(PepUp)の登録促進活動に取り組みました。
2024年度は新たな試みとして、健康活動推進員の健康知識の習得と健康リテラシーの向上を目的として、健康活動推進員ワークショップを実施しました。参加者は自身の健康状態の把握とともに、食事や運動などの健康知識を習得。健康活動推進員の所属部署へ健康知識を広めるきっかけとなりました。
また、健康活動推進員同士の意見交換を目的としたディスカッションを実施しました。集まった社員の健康に関する生の声を共有し、施策へ生かす重要な役割を果たしています。
職場内で楽しみながら健康活動に取り組めるよう、健康活動推進員の活動がますます重要になっています。
健康経営の戦略
当社の健康課題として、肥満率、喫煙率、運動習慣、睡眠に対する対策が必要と考えています。さらに健診データ、ストレスチェック結果のクロス分析から、20代からの運動習慣、食生活の改善が重要であり、プレゼンティズム※(生産性損失割合)には、「睡眠」「ストレス」の改善が重要とわかりました。
分析結果をもとに戦略マップを作成し、活動を推進していきます。
- 健康の問題を抱えながら業務を行うため、100%の能力が発揮できず、生産性のロスが発生している状態のこと
WHO-HPQ(Health and Work Performance Questionnaire)絶対的プレゼンティズムで測定しています。
健康経営戦略マップ
- データ確認元:ストレスチェック・トヨタ紡織EX(Employee Experience)サーベイ
- データ確認元:健康診断結果・健診時の問診・アンケート結果
- 傷病による休務の全従業員平均日数
健康関連の最終的な目標指標
ワークエンゲージメント※(偏差値)[トヨタ紡織]
50が平均で、数値が高いほどよりよい結果を示しています。また、2025年度までに偏差値50を目指しています。
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
ワークエンゲージメント (偏差値) |
47 | 48.1 | 48.1 | 48.0 | 48.5 |
回答人数(人) | 9,088 | 8,779 | 8,736 | 8,697 | 8,847 |
回答率(%) | 95.5 | 94.1 | 95.0 | 93.8 | 94.3 |
- 社員の会社に対する愛着心や思い入れのこと
プレゼンティズム(生産性損失割合)[トヨタ紡織]
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
プレゼンティズム (生産性損失割合)(%) |
- | 37.9 | 37.3 | 36.6 | 35.9 |
回答人数(人) | - | 8,734 | 8,703 | 8,664 | 8,828 |
回答率(%) | - | 93.7 | 94.6 | 93.4 | 93.5 |
アブセンティズム(傷病による欠勤)[トヨタ紡織]
年 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
アブセンティズム (傷病による欠勤)(日) |
2.7 | 2.7 | 2.8 | 2.9 | 2.8 |
健康リテラシーの指標としての健康チャレンジ8の活用
トヨタ紡織では、社員一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる状態を目指し、生産性や心身の健康に影響を与える可能性がある8項目を「健康チャレンジ8」と定義し、健康チャレンジ8実践数5を目標としています。
健康チャレンジ8の実践数を増やすことは、健康診断結果の改善やプレゼンティズム損失を減らすことにつながります。運動習慣の定着など、健康チャレンジ8の取り組みをきっかけに、社員一人ひとりが自分に必要な健康への取り組みを考え行動できる力(健康リテラシー)を向上させ、健康につながる取り組みの継続を後押しします。さらに、2024年度より、毎月8のつく日(8・18・28)を健康チャレンジ8DAYとし、健康を意識するきっかけとなる環境づくりを進めていきます。
また、トヨタグループで健康チャレンジ8を活用しており、取り組みを共有しています。
健康チャレンジ8の8項目
1. BMI | 2. 朝食 | 3. 飲酒 | 4. 間食 |
---|---|---|---|
25未満 | 毎日食べる | 飲まない、 または1合/日まで |
夕食後、寝るまでの間食が 週2日以下 |
5. 禁煙 | 6. 運動 | 7. 睡眠 | 8. ストレス |
喫煙しない | 1日30分以上の運動を 週1日以上 |
熟睡できている | 多い方ではない |
健康チャレンジ8実践数の推移
年度 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|
実践数 | 4.52 | 4.85 | 4.86 | 4.90 |
健康診断結果×健康チャレンジ8実践数
健康チャレンジ8の実践数別プレゼンティズム(生産性損失割合)
健康づくり施策
全社員の健康診断実施
トヨタ紡織グループは、各国・地域の法令義務の有無に関わらず、全拠点で健康診断を実施しています。法定健康診断は、受診率100%を継続しています。
今後も、健康啓発活動、保健室や職場でのフォローなどを継続し、各拠点が自主的に実施している健康診断も受診率100%を目指します。
また、健康診断実施後、精密検査が必要な社員には、病気の早期発見・早期対応で重症化予防を行うため、産業保健スタッフが個別で結果説明を行い、病院受診につなげています。
法定健康診断受診率[トヨタ紡織グループ]
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
健康診断受診率(%) | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 |
健康診断後の精密検査受診率[トヨタ紡織]
精密検査受診者には保健指導を実施(100%)しています。
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
健康診断後の 精密検査受診率(%) |
84.4 | 87.0 | 91.3 | 91.9 | 99.1 |
健康診断結果を踏まえた高血圧の治療状況[トヨタ紡織]
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
血圧コントロール率※(%) | 21.0 | 40.2 | 58.7 | 57.6 | 59.7 |
- 高血圧だが、治療で血圧が140/90mmHg未満にコントロールされている社員の割合
- 血圧コントロール率= 高血圧治療中で血圧がコントロールされている人数 高血圧治療中の人数+高血圧だが未治療の人数
ストレスチェック実施とメンタルヘルスの取り組み
ストレスチェックは年に1度実施し、高ストレス者に対し、外部機関と連携した面談や相談対応など、メンタルヘルス不調の未然防止に取り組んでいます。また、組織のストレスチェック結果から対象部署を選定し、社内の産業保健スタッフと外部機関が連携し、ラインケア支援も行っています。
新入社員や新任の管理監督者教育にはセルフケア教育も行っています。
メンタル不調者に対しては、産業医や産業保健スタッフと人材戦略部が連携し、復職に対する支援を行っています。
2024年度からの新しい取り組みとして、環境変化が大きく、体調不良を起こしやすい新入社員に対し、保健師や看護師による個別面談やアンケートを通じた体調チェックを実施しています。人材戦略部と情報を共有し、連携したメンタルヘルス活動に活かしています。
ストレスチェック回答率[トヨタ紡織]
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
ストレスチェック回答率(%) | 95.5 | 94.1 | 95.0 | 93.8 | 94.3 |
ストレス反応(偏差値)[トヨタ紡織]
50が平均で、数値が高いほどよりよい結果を示しています。2021年度より外部委託機関の基準見直しにより評価が厳しくなりました。
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
ストレス反応 | 55 | 49.1 | 49.3 | 48.9 | 49.4 |
高ストレス者割合[トヨタ紡織]
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|
高ストレス者割合(%) | 4.3 | 5.2 | 5.1 | 5.6 | 5.0 |
卒煙支援
トヨタ紡織の喫煙率は年々減少しており、2024年度には26.0%まで低減しました。しかし、全国平均(2023年:15.7%※)に比べ、依然高い状況にあります。将来的な疾病につながり得るリスクととらえ、社員とそのご家族、周りの人々の健康を守るため、2008年のたばこ社内販売廃止に始まり、3回/月の非喫煙デーの設定、禁煙補助薬の購入補助や、禁煙外来受診補助など、喫煙率低下に向けた卒煙支援活動を継続的に実施してきました。
2023年4月の敷地内全面禁煙をきっかけに、多くの方が卒煙に成功しています。2024年度は職場ごとに禁煙ミーティングを実施し、105部署すべての部署が参加しました。健康意識の向上や喫煙マナーについて話し合い、参加者からは「自身の将来を考え、禁煙しようと思った」「今すぐに禁煙はできないが、周囲の目を意識しマナーを遵守する」といったコメントが寄せられました。
2025年度は健康診断問診にて卒煙に前向きな喫煙者のうち25%の社員に対し、一人ひとりに寄り添う支援(卒煙二人三脚チャレンジ)を強化するとともに、副流煙に関する啓発など卒煙に前向きな社員を増やす支援も進めていきます。2030年度には喫煙率を16.8%まで低減することを目標に、今後も卒煙支援を継続していきます。
- 出典:厚生労働省 令和5年(2023)「国民健康・栄養調査」
喫煙率[トヨタ紡織]
健康教育
新卒・中途採用者・昇格時教育
社内産業保健スタッフや外部講師によるメンタル・フィジカル両面の健康教育を行っています。セルフケア教育や、管理監督者にはラインケア教育も実施しています。
特定保健指導の取り組み
ハイリスク者対応として、特定保健指導※を重要な施策と捉えています。
2024年度は対象者1,203人中913人(約76%)に対し、特定保健指導を実施しました。今後も、健康保険組合と連携して特定保健指導の内容充実を図り、ハイリスク者の低減と生活習慣病の未然予防につなげていきます。
- 40歳以上で、生活習慣病の発症リスクが高いものの、生活習慣の改善による予防効果が期待できる方を対象とした指導
健康ステップアップ研修(28、35、38、50歳コース)
健康課題はライフステージによって異なります。そのため、年齢に合わせて、自身の将来を見据えた健康課題の把握や、生活習慣病予防に取り組むための知識の習得を目的とした研修を実施しています。
2023年度までは若年層をターゲットとし、28歳と35歳を対象にしていましたが、2024年度より特定保健指導対象者の減少を目的とし、新たに38歳を対象に追加するとともに、退職後も健康でいきいきとした生活をおくることを目的に、50歳も対象として追加しました。
主な内容
対象 | 研修内容 |
---|---|
全年齢共通 | 当社の健診課題、日常生活習慣分析、健康施策の紹介など |
28、35歳 | インストラクターによる生活習慣病予防全般や健診結果の見方の講話、運動実技、体力測定など |
38歳 | 生活習慣病予防を踏まえた管理栄養士による栄養講座、動脈硬化測定、インストラクターによる運動講座・実技など |
50歳 | 生活習慣病予防や転倒防止を踏まえた歩行・姿勢に関するインストラクターによる講話と実技、歩行年齢測定など |
参加者からは「この研修を機に、食生活や運動習慣を見直して、できることから取り組んでいきたい(28歳コース)」「健康について楽しく学べた。特に運動不足を実感したので、生活習慣を見直していきたい(35歳コース)」「40代に向けて気を付けることが具体的に理解できた。実践したい(38歳コース)」「簡単で効果がありそうなので、ぜひ実践したい(50歳コース)」など、前向きな意見があがりました。
今後もより幅広い年齢に応じた研修を実施することで、社員の健康の保持・増進をサポートしていきます。



参加率
2022※ | 2023 | 2024 | |
---|---|---|---|
28歳 | 95.2% | 79.9% | 84.2% |
35歳 | 96.1% | 76.6% | 77.8% |
38歳 | ー | ー | 74.9% |
50歳 | ー | ー | 63.7% |
- 2022年度のみオンライン開催
2024年度 実施後アンケート
理解できた | やや理解できた | やや理解できなかった | 理解できなかった | ||
---|---|---|---|---|---|
28歳 | 95.1% | 4.9% | 0.0% | 0.0% | |
35歳 | 87.5% | 12.0% | 0.5% | 0.0% | |
38歳 | 栄養講座 | 91.8% | 8.2% | 0.0% | 0.0% |
運動講座 | 95.9% | 4.1% | 0.0% | 0.0% | |
50歳 | 92.3% | 7.7% | 0.0% | 0.0% |
満足 | やや満足 | やや不満 | 不満 | ||
---|---|---|---|---|---|
28歳 | 89.4% | 9.9% | 0.7% | 0.0% | |
35歳 | 80.7% | 18.8% | 0.0% | 0.5% | |
38歳 | 栄養講座 | 78.1% | 18.5% | 2.7% | 0.7% |
運動講座 | 89.0% | 11.0% | 0.0% | 0.0% | |
50歳 | 87.7% | 12.3% | 0.0% | 0.0% |
- 38歳コースは栄養講座/運動講座それぞれで確認
定期入社2年目・中途入社1年目メンタルヘルス研修
トヨタ紡織では、入社による環境変化でメンタル不調を引き起こす傾向が見られたため、定期入社2年目、中途入社1年目に外部講師によるメンタルヘルス教育を実施しています。セルフケアの実践を学び、日常生活に活かせるよう支援しています。
年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
定期入社2年目・中途入社1年目 メンタルヘルス研修参加率(%) |
85.2 | 85.8 | 86.8 |
ポピュレーションアプローチ※
- リスクの有無にかかわらず集団を対象に、リスクを低下させる取り組み
女性のセルフケア教育 ~トヨタ紡織健康保険組合共催~
正しいセルフケアを身につけ、最大限のパフォーマンスが発揮できるよう、腸活セミナーを開催しました。腸を整え、女性の体の不調を改善することを目的に、社外講師を招いて実技を交えた講座を開催しました。講座は対面で実施し、オンラインでも配信しました。講師を招いての会場開催は初めてで、腸ストレッチなどの実技を通して、参加者同士が交流する場にもなりました。セミナー満足度は96%で、「すぐに実践できる内容があった」「腸の働き方を知り、生活習慣を変えるきっかけになった」など、今後の行動変容やセルフケアの習得のきっかけづくりにつながる意見もありました。
2023年度
当日参加:155人 見逃し配信視聴回数:256回
2024年度
当日参加:301人 見逃し配信視聴回数:173回


実施後アンケート
満足 | 67.0% |
---|---|
やや満足 | 29.8% |
やや満足できなかった | 2.9% |
満足できなかった | 0.3% |
明日から実践したい | 97.1% |
---|---|
どちらともいえない | 2.9% |
女性の健康に関する教育(全社員向け)
女性がいきいきと働き続けるためには 職場全体での理解・支援が欠かせません。女性の健康課題を認識し、理解を深めるため、2024年度から役職や性別に関係なく e-learningを実施しています。女性の健康課題に関する知識を共通理解することで、誰もが働きやすい職場環境につなげていきます。
受講人数:2024年度 6,773人(参加率71.0%)
睡眠セミナー
2023年度の睡眠セミナー実施後のアンケートでは、睡眠と運動についてもっと知りたいという希望が多くありました。そのため、運動を組み込んだ快眠メソッドをテーマにしたセミナーを実施し、2023年度と同等数の方が参加しました。セミナー実施後のアンケートでは、90%以上の方が満足・やや満足と回答しました。また、「セミナーを受けて実践したいと思った内容はありましたか」という設問には、約95%の方が「はい」と回答しました。オンデマンド配信は1,206回と、2023年度より大幅に増加し、社員の睡眠への関心の高さを感じました。今後も睡眠に関する取り組みを実施していきます。
セミナー参加者
年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
セミナー参加者(人) | 288 | 425 | 416 |
オンデマンド配信視聴回数
年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
オンデマンド配信視聴回数(回) | 244 | 331 | 1,206 |

実施後アンケート
満足している | 64.3% |
---|---|
やや満足している | 29.7% |
どちらともいえない | 5.2% |
あまり満足していない | 0.8% |
満足していない | 0.0% |
TB食育ぷろじぇくと
2023年度に、食堂での食育企画を開始し、2024年度には「TB食育ぷろじぇくと」と称し、食堂などと連携して本格的に社員への食育を展開しました。肥満防止につながるべジファースト(野菜を先に食べること)を推奨するため、各食堂でサラダメニューを期間限定で費用補助する「べジファーストキャンペーン」を2023年度に引き続き実施したほか、新たに、たんぱく質摂取を促すため「GO!GO!たんぱくキャンペーン」も実施しました。
べジファーストキャンペーンでは、昨年に引き続きサラダの総喫食数が増加しました。
「GO!GO!たんぱくキャンペーン」の1回目は、売店で、運動グッズなどが当たるくじ付き高たんぱく質商品を、購入費用を補助して販売。運動グッズのくじをつけることで、たんぱく質と組み合わせることが重要な運動も一緒に推奨するイベントにしました。2回目は食堂で、たんぱく質豊富な小鉢を費用を補助して提供しました。
引き続き社員が楽しみながら自ら食に対する興味を深め、食のリテラシー向上につながるよう取り組みを継続していきます。




べジファーストキャンペーン
2023年9月(10日間) | 2024年5月(10日間) | 2024年10月(18日間) |
---|---|---|
10,316食 | 10,879食 | 19,786食 |
GO!GO!たんぱくキャンペーン
2024年9、10月(売店開催) | 2025年2月(食堂) |
---|---|
売上個数2,447個 | 3,727食 |
部署別ウォーキングラリー
健康ポータルサイト(アプリ)のPepUpを活用し、健康活動推進員を主体とした部署ごとに挑戦するウォーキングラリーを開催しました。部署内で声をかけ合いながら参加することで、運動のきっかけづくりや職場のコミュニケーション促進につながっています。また、部署ごとの平均歩数に応じてポイントが付与されるため、モチベーションの維持にも役立っています。
年度 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
部署別ウォーキングラリー参加率(%) | 13.3 | 26.9 | 24.3 |
健康出前講座
保健師などが各部署に出向いて、健康に関する講話の実施や、血糖値や内臓脂肪の測定会などを、対面とオンラインで行いました。健康活動推進員が主体となり、すべての部署で開催することができました。
参加者は、職場の仲間とコミュニケーションを図りながら、楽しく自身の健康状態に向き合いました。「これからの生活に気を付けるきっかけになった」「健康に対する意識が高まった」などの意見もあり、健康に対する意識づけやきっかけづくりとなりました。
社員参加率:2024年度29%


健康出前講座テーマ一覧
テーマ |
---|
健診結果から読み解く病気のリスク |
間食のとり方のコツ |
体重コントロール |
お酒と付き合うコツ |
腸活のすすめ |
大人の食育講座 |
今から始めるストレッチ |
実施後アンケート
満足 | 55.6% |
---|---|
やや満足 | 34.9% |
どちらでもない | 8.3% |
やや不満 | 1.0% |
活用できる | 57.2% |
---|---|
少し活用できる | 36.2% |
どちらでもない | 5.4% |
あまり活用できない | 0.9% |
健康意識が高まった | 41.4% |
---|---|
健康意識がやや高まった | 48.4% |
変わらない | 10.3% |
フィットネス動画付き健康コラム配信
2023年度に引き続き健康コラムの配信を実施しました。
社員の運動に対する関心が高まる中、社内イントラへのコラム掲載だけではなく、部署ごとにコラムの内容を実践してもらうことで、運動のきっかけを提供しました。具体的には、ミーティング時に運動のトレーニング方法やストレッチに関するコラム動画を視聴し、実際に体を動かすことで、活用方法を認識してもらいました。体感した方からは、「引き続き継続して部署内で取り組んでいきたい」といった意見がありました。今後も継続してコラムを配信していきます。
社員参加率:2024年度 36.5%

スマートフォンを使用した健康管理
健康ポータルサイト(アプリ)のPepUpを活用し、社員の健康活動を応援しています。
2024年度は、健康チャレンジ8に関連する記録をつける「やることチャレンジ」や、部署別ウォーキングラリーなどのイベントをPepUp上で開催し、インセンティブ制度を利用して参加を促進しています。
2025年3月時点の登録者数は5,896人(登録率61.8% 前年比361人増)となっています。今後も楽しみながら参加できるイベントを企画し、登録者を増やしながら、社員の健康リテラシー向上の取り組みの一つとして活用していきます。
PepUp登録率推移
健康意識アンケート結果
社員の健康意識の把握を目的に、2025年2月に健康意識に関するアンケートを実施しました(回答率:58.0%)。食事・運動・睡眠の習慣を改善しようと思うかという問いに対して、4~5割が「改善するつもりである」と回答し、改善意欲の高い社員が半数近くいることがわかりました。また2024年度に参加した健康施策が健康づくりのきっかけになったかという問いには、健康出前講座・TB食育ぷろじぇくと べジファーストキャンペーン・ウォーキングラリー・やることチャレンジにそれぞれ参加した人の約6割が、「そう思う」または「ややそう思う」と肯定的な回答をしており、社内の取り組みが社員の行動変容のきっかけにつながっていることが示されました。今後も社員の健康意識を確認しながら、行動変容につながる健康施策を進めていきます。
健康意識アンケート
項目 | 食習慣 | 運動習慣 | 睡眠週間 |
---|---|---|---|
習慣に問題はないため改善する必要はない | 4.2% | 8.4% | 8.4% |
すでに改善に取り組んでいる | 24.6% | 11.7% | 11.7% |
改善するつもりである | 44.2% | 44.6% | 49.1% |
関心はあるが改善するつもりはない | 18.8% | 19.5% | 22.9% |
改善することに関心がない | 8.1% | 8.4% | 8.4% |
項目 | 健康出前講座 | TB食育ぷろじぇくと ベジファースト キャンペーン |
ウォーキングラリー | やることチャレンジ (Pep Up) |
---|---|---|---|---|
そう思う | 20.5% | 20.8% | 27.6% | 22.2% |
ややそう思う | 38.9% | 34.0% | 34.5% | 38.4% |
どちらでもない | 33.4% | 37.9% | 31.1% | 32.6% |
あまりそう思わない | 5.3% | 5.4% | 4.4% | 5.0% |
そう思わない | 1.9% | 1.9% | 2.4% | 1.9% |
健康関連の相談窓口「健康のより道」の開設
2024年度に健康関連の相談窓口として「健康のより道」を開設し、2025年3月末までに45人からの健康相談に対応しました。2025年度からは、日本以外の地域の出向者とその家族についても、時差を考慮した相談時間を提案しています。
今後も気軽に相談できるよう相談方法の工夫や認知度向上を図り、一人でも多くの社員の心に寄り添っていきます。
さつきラン&ウォーク
一般財団法人アールビーズスポーツ財団主催「さつきラン&ウォーク2025企業対抗戦」に参加しました。
今後も社外のイベントを活用し、社員の運動習慣のきっかけづくりにつなげていきます。

感染症対策
これまで、トヨタ紡織グループは新型コロナウイルスなどの感染症の流行に対し、その都度対策を講じて乗り越えてきました。
社員が感染しないよう、今後も継続して予防・対策することで、地域やトヨタ紡織グループ内で感染症が蔓延しないよう努めます。また、関係会社・サプライヤー各社と強固に連携するとともに、感染拡大時の支援を継続実施していきます。
さらに、三大感染症(HIV/AIDS、結核、マラリア)など、地球規模の健康問題への対応の重要性を認識しています。トヨタ紡織では、日本以外の地域へ赴任する社員とその家族には、赴任地域の感染症情報提供や予防接種の実施などを行っています。