廃棄物ミニマム化

基本的な考え方

製品不良率の低減や部品のリサイクル率向上など、各工場の廃棄物低減活動を現地で確認し、優れた活動は他工場に横展開しています。また、材料ロス率低減を実現する設計・生産準備にも取り組んでいます。

廃棄物ミニマム化の推進

トヨタ紡織グループでは、生産活動における廃棄物ミニマム化を推進するため、不良率低減や歩留まり向上による発生源対策はもとより、廃棄されるシートカバーの表皮材を活用して新たな製品をつくり出すアップサイクルの取り組みなどを進めています。

食品ロスの取り組み:残食をバイオガスに変え発電

猿投工場、藤岡工場、豊橋北工場、豊橋南工場、豊橋東工場、猿投寮の食堂で出た残食からバイオガスを精製し、再生可能エネルギーとして活用しています。そのバイオガス発電設備で発電した電気を、フォークリフトや工具のバッテリーの充電に利用しています。また、バイオガスの精製過程で発生する消化液(液肥)を地域の方に配布し、利用いただいています。

食品のリサイクル

図:食品のリサイクル
写真:2022年度に豊橋工場に導入したシステム
2022年度に豊橋工場に導入したシステム

廃棄するシートカバーの表皮材を活用したアップサイクルの取り組み

シートカバー表皮の裁断時に発生する端材や、自動車メーカーへの補給期間が終了したシート表皮の原反など、廃棄されるはずであった表皮材を活用し、別の用途の製品につくり替えるアップサイクルプロジェクトを推進しています。
自動車のシートに使用される表皮材は、手触りがよく、難燃性、耐光性、耐摩耗性などの品質基準を満たす機能的な素材です。
プロジェクト第一弾として、中日ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」とコラボした、ドアラシートクッションを商品化しました。
2023年度にはアップサイクルブランド「RE:TERRACE(リテラス)」を商標登録し、2024年度には、バッグスタンド、キーホルダー、IDカードケース、ネックストラップなど、商品の充実を図ってきました。
今後も、カーボンニュートラルの実現に貢献できるよう、シートカバー表皮だけでなく、ドアトリムの表皮やシートベルトストラップなどの廃材や端材のさらなる有効活用を進めていきます。

  • 今あるものを利用して、別の用途のものにつくり替え、付加価値を与えること
写真:ドアラシートクッション©中日ドラゴンズ
ドアラシートクッション
©中日ドラゴンズ
写真:バッグスタンド
バッグスタンド
写真:キーホルダー
キーホルダー
写真:IDカードケース
IDカードケース
写真:ネックストラップ
ネックストラップ
写真:アップサイクルブランド「リテラス」のロゴ
アップサイクルブランド「リテラス」のロゴ

廃棄物排出量