自然資本保全・再生化

基本的な考え方

「トヨタ紡織生物多様性基本方針」に基づき、森づくりを重点に生物多様性保全に取り組んでいます。2015年より、トヨタグループの活動である「オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト 」に参画し、活動の輪をグループ会社、地域、行政などにも広げ、森づくりを推進しています。

  • 2015年度よりトヨタグループで進める、自然共生社会の構築を目的としたプロジェクト

2050年までの累計植樹本数

グラフ:2050年までの累計植樹本数

トヨタ紡織生物多様性基本方針

トヨタ紡織グループの森づくり活動

トヨタ紡織グループで進める森づくり活動は、世界中に広がっており、2050年に132万本植樹の目標のもと、各地域で植樹活動を推進しています。
2022年度は、34,000本の植樹計画に対し、71,996本を植樹し目標を達成しました。植樹累計本数も、目標の62万本を上回る65万本となりました。
2023年度は、内モンゴルの砂漠化防止やベトナムの飛砂防止など55,000本の植樹を計画しており、累計71万本を目指します。

ベトナムでの植樹による飛砂防止活動

ベトナムでは、2019年度から5年間で35haに7万本を植樹するプロジェクトを、公益財団法人 国際緑化推進センターと協力して進めています。2022年度も、7haにアカシア14,000本を植樹して飛砂を防止し、地域環境を改善して地域経済の発展に貢献する活動を継続しました。
さらに、トヨタ紡織ハノイが独自の活動として4,605本を植樹し、2022年度は、ベトナム全体で18,605本を植樹しました。

写真:2022年度の植樹
2022年度の植樹
写真:植樹後の生育状況
植樹後の生育状況
写真:トヨタ紡織ハノイの植樹活動
写真:トヨタ紡織ハノイの植樹活動
トヨタ紡織ハノイの植樹活動

フィリピンの森林保護のための植樹活動

トヨタ紡織フィリピンでは、カーボンニュートラルの実現と、風力発電所が設置されている山の地滑りを防ぐための森林保護を目的に、4,050本の植樹を実施しました。

写真:トヨタ紡織フィリピンの植樹活動
写真:トヨタ紡織フィリピンの植樹活動
トヨタ紡織フィリピンの植樹活動

中国の内モンゴル自治区の砂漠化防止活動

豊田紡織(中国)(TBCH)では、中国緑化基金会と協力して、2013年度から中国域内の拠点や関係会社とともに、内モンゴルの砂漠化防止を目的に植樹活動を行っています。
2022年度は30haに2万本を植樹しました。これまでの活動で125,573本を植樹し、総面積は約150haになりました。
また、トヨタ紡織も中国緑化基金会と協力して、2019年度から日本の関係会社とともに、3年間で15,000本の植樹を目標に活動してきました。新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年度の植樹計画を2022年度へ延期し、6,859本を植樹したことで、4年間の累計植樹本数は19,373本となりました。
2023年度以降も3年間で15,000本の植樹を予定しており、中国緑化基金会と協力して活動を進めていきます。

写真:植樹のための穴掘りなどの作業
写真:植樹のための穴掘りなどの作業
写真:植樹のための穴掘りなどの作業
植樹のための穴掘りなどの作業
写真:植えたばかりの若木
植えたばかりの若木
写真:植樹1年後
植樹1年後

カーボンニュートラルの目標実現に向けた活動が社外から高く評価される

2022年度「中国自動車フォーラム」で、TBCHが「中国自動車企業CSR優秀賞」を受賞しました。
「中国自動車フォーラム」は、毎年、中国自動車工業協会が主催し、世界自動車機構が支援する中国自動車分野で最も注目される中国トップクラスのフォーラムです。
「中国自動車企業CSR優秀賞」は、企業の優秀な活動に授与される賞で、TBCHは、「2050年カーボンニュートラル」の目標実現に向けた、研究開発、生産・製造技術、省エネ改善、再生可能エネルギーの導入、植林活動など、多方面にわたる取り組みが評価されました。

写真:カーボンニュートラルの目標実現に向けた活動が社外から高く評価される

生物多様性保全活動

オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクトへの参画

自然共生社会の構築を目的に、2015年度よりトヨタグループで進める、「オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト」に参画しています。
2023年5月、昨年度と同様に自治体・近隣企業のみなさまとともに、オオキンケイギク駆除活動に参画しました。
オオキンケイギクは、在来種を駆逐する可能性があるため、特定外来生物(日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物)として指定されています。
2023年度も、オールトヨタ自然共生ワーキンググループの活動に参画し、地域本来の生態系や生物多様性の保全に継続的に取り組んでいます。

写真:オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクトへの参画
写真:駆除活動前
駆除活動前
写真:駆除活動後
駆除活動後
写真:オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト

鳥類保全活動

トヨタ紡織フランスでは、環境保護団体の協力を得て、会社の敷地内に500本の灌木を植樹しました。
フランスでは、過去15年間で、鳥の個体数が30%減少しており、この取り組みは会社の景観を改善するだけでなく、地域の動植物に多様性をもたらし、鳥たちに住環境と餌となる生物を提供することで、鳥の個体数復活が期待されます。

写真:鳥類保全活動