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トヨタ紡織、金沢大学との共同研究成果を学術論文で発表

表彰・その他

~シートからの振動刺激により、人の筋力が増加~

トヨタ紡織株式会社は、国立大学法人金沢大学と共同で研究した「局所的な振動刺激が運動単位の活動へ及ぼす影響」についての学術論文を、応用生理学の分野で著名な学会誌「European Journal of Applied Physiology」にて発表しました。

当社は、2018年に金沢大学と産学連携の包括的推進に関する協定を締結し、近未来の自動車に求められる快適性・安全性の向上やカーボンニュートラルへの対応に関する研究開発を推進してきました。その研究テーマの一つとして、当社の移動空間企画領域と金沢大学の理工研究域 フロンティア工学系の共同研究グループが本研究に取り組んできた結果、今回の発表に至りました。
人がシートに座った状態で、一定の周波数・振幅値で振動刺激を太もも裏側(大腿二頭筋)に与えると、歩行と転倒予防に関係の深いとされる太もも表側(大腿四頭筋)の筋繊維の収縮活動が即時に活性化され、筋力が増加することを明らかにしました。

トヨタ紡織は、これらの知見を自動車や航空機シートなど移動空間のほか、生活空間でのチェアなどにも広く活用できるよう、今後研究を加速していきます。

【ご参考】
金沢大学ニュースリリース
European Journal of Applied Physiology 掲載誌面

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