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トヨタ紡織、中日産業技術賞において「経済産業大臣賞」を初受賞
トヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:白柳 正義)は、株式会社豊田中央研究所と共同開発した「高耐衝撃プラスチック(High Impact Polymer Resin)」が、第37回中日産業技術賞※において、最高位の「経済産業大臣賞」を初めて受賞しました。
昨今、企業のSDGs、ESGに対する取り組みが注目される中、トヨタ紡織はCO2排出削減と資源の有効利用を目的に、環境にやさしい材料開発を進め、2013年に豊田中央研究所と共同で「高耐衝撃プラスチック」を開発しました。
今回受賞した「高耐衝撃プラスチック」は、世界トップレベルの耐衝撃性能を有する樹脂材料です。100%植物由来樹脂であるポリアミド11(PA11)と、石油由来樹脂のポリプロピレン(PP)を組み合わせ、ナノレベルで制御することでサラミ構造を形成し、PPと比較して約10倍の衝撃強度を実現しました。
なお、高耐衝撃プラスチックを適用した高耐衝撃軽量発泡ドアトリムは、トヨタ自動車が2018年発売のクラウンを皮切りに、2022年から発売のクラウンシリーズなどにも採用されています。
【ご参考(技術紹介)】
トヨタ紡織ウェブサイト「高耐衝撃プラスチック」
https://www.toyota-boshoku.com/jp/development/product_technology/foam/
※中日新聞社が主催、経済産業省が後援する賞で、日本経済の根幹をなす産業技術の発展に資することを目的に1986年に創設され、機械・金属、電子・情報、新素材・バイオテクノロジー・医療などの分野における優れた産業技術や製品開発を顕彰するものです。
(前列左から)
中部経済産業局 寺村 英信局長、トヨタ紡織 白柳 正義社長、豊田中央研究所 中西 広吉所長、中日新聞社 大島 宇一郎社長
(後列左から)
豊田中央研究所 毛利 誠室長、河田 順平主任研究員、トヨタ紡織 鬼頭 雅征プリンシパルエキスパート、有尾 敏幸副領域長