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トヨタ紡織、"人のちょうどいい力加減"を 機械で再現・伝送する「モーションリブ社」に出資
トヨタ紡織株式会社は、これまで機械ができなかった"人のちょうどいい力加減"を機械で再現・伝送を可能とする力触覚技術「リアルハプティクス※1」を保有するモーションリブ株式会社にリード投資家※2として出資することを決定しました。
同社は、慶應義塾大学発のスタートアップで、「リアルハプティクス」により、機械が活躍できる場所を増やし、社会全体としての生産性を高めることで次世代の生活の質向上を目指しています。
同社は「リアルハプティクス」を開発し、機械への実装を容易にするICチップを生産。人にしかできなかった職人の作業を機械でできるようにし、生産現場で活用しています。また、力触覚のデータをデータベース化することで革新的なソリューションに繋げるよう開発しています。
当社は、CASE※3やMaaS※4といった技術の進化や、自動車に対する価値観の変化に対応すべく、人を中心とした技術の開発を進めています。自動運転技術が進化し車室空間での過ごし方が変わり、より快適な時間と空間を提供する事が不可欠となります。人の五感の一つである触覚は将来の車室空間における重要な要素の一つです。
今後、車室空間にリアルハプティクスを実装し、クラウドの力触覚データベースと繋ぐことによる新たな人間と機械が情報をやり取りする手段やおもてなしサービスソリューションの共同開発に加え、出資を決定しました。
インテリアスペースクリエイターとして移動空間の新しい価値の創造に向け、モーションリブ社と一層快適な車室空間を共創していきます。
社 名 | モーションリブ株式会社 |
所在地 | 神奈川県川崎市幸区新川崎7-1 |
代表者 | 代表取締役CEO 溝口 貴弘 |
設 立 | 2016年4月1日 |
資本金 | 2億6,500万円(2022年12月末現在) |
※1 ロボットに力加減を感じる能力と力加減による制御を行う能力を与え、ロボットがモノの感触を感じながら力加減をすることを可能にする技術
※2 資本調達時に最も多くの資金を出し、かつ、同時に複数投資家がいる場合に中心的に調達企業と投資家の調整を行う
※3 CASEとは、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といったモビリティにおける新しい領域
※4 MaaSとは従来の交通手段・サービスに、自動運転やAIなどのさまざまなテクノロジーを掛け合わせた、次世代の交通サービス