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環境に配慮した天然繊維(サイザル繊維)を使用した成形天井を世界で初めて開発

製品・技術・展示会

豊田紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、社長:好川 純一)は、内装材のリサイクル率向 上のため、サイザル繊維とカーボン繊維を素材とした成形天井を、トヨタ自動車株式会社およ び中川産業株式会社と共に世界で初めて開発した。
 この成形天井は、本年12月発売の新型クラウンに搭載されている。
 トヨタ自動車は、自動車のリサイクル率95%以上に向けて、天然繊維の活用を推進してい る。内装部品は一部焼却が必要であり、天然繊維は、焼却時に残渣が残らず、完全に焼却 できるなどの利点もある。
 このたび開発した成形天井は、天然繊維の中でも剛性の高い「サイザル繊維」をガラス繊 維に換えて基材に用いたもので、基材中のサイザル繊維の分布をコントロールすることにより 天井に必要な剛性を軽量で達成したものである。
 トヨタ自動車と豊田紡織は環境対応として順次採用を拡大していく計画である。