お客さま第一、品質第一
基本姿勢
豊田綱領の「心を一つにして世のため人のために貢献する」お客さま第一の精神と100年間培ってきたものづくりの強みをもとに、2030年にインテリアスペースクリエイターになることを目指し、品質第一の徹底と人材育成に取り組んでいます。 常にお客さまの視点と立場で、安全と安心を保証し、お客さまへ感動を織りなす魅力ある製品と品質を提供することが、 私たちの使命です。
2030年 品質ロードマップ
品質課題(内部要因)を整理し、取り巻く環境(外部要因)の状況を再認識して、2030年に向けた品質本部の課題を抽出しました。これらの課題を達成するために、具体的な取り組みと目標を設定しました。2030年目指す姿を踏まえて策定した、品質本部のありたい姿の実現に向けて、マテリアリティとリンクした、3つの取り組み事項を掲げ、業務品質・製品品質の向上を図ります。
品質ロードマップ
- Interior Space Creator (インテリアスペースクリエイター)
- TQMを実践し、著しい効果をあげている企業に対して授与される賞
- 「現地現物」で、自分たちで付加価値をつけることができ、競合と比較しても競争力で勝っている事業や地域のこと
- Total Quality Management:総合的品質管理
柔軟で強靭な企業体質を保つため、基本理念の「全員参加」「お客さま第一」「絶え間ない改善」に基づき、「人」「組織」「プロセス」の能力を高め、業務品質向上を図る
人材育成
創業者である豊田佐吉の思いや仕事に対する心構えを明文化した社是の実践を、すべての基盤としています。佐吉翁の精神「お客さま第一」「品質第一」を実践できる、人づくりと風土の醸成をTQMの推進を通じて伝承しています。
TQMを「人と組織の活力を高める活動」と定義するとともに、社是にある「心をひとつにして」「世のため人のために」「愚直に堅実に取り組む」に通じる「お客さま第一」「絶え間ない改善」「全員参加」の3本柱をTQM基本理念として、その実践の促進を図っています。また、TQMの推進を通し、これまでの仕事のやり方を変え、経営基盤である「組織」「プロセス」「人」を強化することで、業務品質向上にも努めています。「組織」には持続可能な成長のための経営戦略の実行力が必要です。また、「プロセス」には、お客さま視点に立った業務の進め方を具体化するための手順が、「人」には業務遂行やものづくりを行ううえでの資質や専門力が、それぞれ必要です。
全社員一人ひとりのTQM実践による業務品質向上
TQMに必要な「マネジメント能力」「問題解決力」「データ活用、品質管理能力」「固有技術・技能」を定義し、体系的な研修を実施しています。
特に、問題解決力向上に向けては、「知識の習得(教育)」→「実践・活用」→「成果の共有」をまわし続けることで、トヨタ紡織の問題解決手法に基づく業務プロセスの改善ができる人材の育成を行っています。
DXの導入と推進
DXの積極的な導入と推進を行っています。DXを活用した品質不正の予防や、労働人口減少にともない少人数体制となった場合でも、現状と同等以上の品質保証が可能となる準備をしています。
品質保証のためのDX推進ロードマップ
- 製造で組付けする製品や部品で、安全性の確保や法規を遵守するための品質
- Robotic Process Automation:ソフトウェアロボットを使って業務を自動化する技術
CQO制度によるグローバル品質保証体制
世界中のお客さまに高品質、高付加価値な製品を提供するために、各地域CQO※1、地区CQO※2と関係機能部門が連携し、グローバル共通課題、地域個別課題の早期達成に努めています。
- Chief Quality Officer : 最高品質責任者
- グローバル全5地域のそれぞれに地域CQOを設け、地域の規模に応じて、地区CQOを設けています。詳細は後述のCQO推進体制をご覧ください。
CQO制度での取り組み事項
- 技術開発分野、機能連携分野と各地域の責任を明確化、連携を強化してグローバルでの品質向上活動を促進し「お客さま第一、品質第一」を実現
- 各地域/地区、技術開発分野、機能連携分野の品質意識を向上させ、トップ自らが真剣に取り組む風土を醸成