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岩手大学とトヨタ紡織が「生産技術開発を中心とした連携と協力に関する包括協定」を締結

経営・事業

~将来のモノづくり革新に向けた生産技術力強化~

国立大学法人岩手大学(学長:岩渕 明)とトヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:沼 毅)は、3月15日(金)に「生産技術開発を中心とした連携と協力に関する包括協定」を締結しました。

本協定は、将来のモノづくり革新に向けた生産技術力の強化を中心に、岩手大学とトヨタ紡織が包括的に連携するものです。金型技術開発において最先端の研究を行う岩手大学と、自動車内装システムやパワートレーン機器などを開発・生産するトヨタ紡織が連携することにより、大学の教育研究とトヨタ紡織の生産技術力向上を通じて地域の発展に寄与することを目標としています。

今後6年に渡り、幅広い分野における技術相談や生産技術に関する共同研究を進めるとともに、インターンシップの受け入れや講演会を通した人材交流、双方の施設・設備の有効活用など、多方面で連携を深めていきます。

締結式において岩手大学学長の岩渕 明は、「本協定を通じて、本学の金型・鋳造に関する研究力を地域に還元し、地域創生の一助となることに加え、研究交流に学部生や大学院生を参画させ、研究が社会でどう活かされるかを目の当たりにすることで、学修の深化やより高度な研究に取り組む意欲につなげたい」と述べました。

トヨタ紡織専務役員の加納 伸二は、「自動車業界は今100年に一度の大変革期を迎えており、当社は次の100年も信頼され続ける企業であるために様々な取り組みを進めている。トヨタ紡織のモノづくりの知見と、岩手大学様の学術的知見を活かして、生産技術面の課題を解決し、将来の競争力強化につながるモノづくり革新を具現化していきたい」と述べました。

締結式には、岩手県副知事の保 和衛氏にご臨席賜り、「県としては、北上川流域の産業と生活分野への第四次産業革命技術の導入を促進し、働きやすく、暮らしやすい、二十一世紀にふさわしい先行モデルとなるゾーンの創造を推進することとしています。今回の協定締結は、その弾みにもなるものであり、加えて岩手・東北の自動車関連産業が、より一層、発展するよう支援していきたいと考えております」と述べられました。

握手を交わすトヨタ紡織 専務役員の加納 伸二(左)と岩手大学 学長の岩渕 明 (右)、岩手県副知事の保 和衛氏(中央)

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