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トヨタ紡織、シート、ユニット部品などがトヨタ新型ランドクルーザーに採用

製品・技術・展示会

トヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:沼 毅)は、シート、ユニット部品などを開発し、トヨタ自動車株式会社が先月発売した新型ランドクルーザーに採用されました。

1.シート
【フロア格納サードシート】
7人乗りの仕様には、サードシート()を床下に格納できる機構を開発。セカンドシート()を折りたたみ、サードシートを格納することでフルフラットのラゲージスペースが広がります。大きさや長さを気にせずさまざまな荷物を積載可能となり、利便性向上に貢献しています。
さらに、ZXVXGR SPORT(7人乗り仕様)は、スイッチを押すだけでサードシートが自動的に格納、復帰します。
シートアレンジ.PNG

また、フロントシート(①)とサードシート(③)のシートバックボードには、植物材料のケナフ繊維と石油由来のポリプロピレン(PP)を混合した基材を採用。従来のPP基材に比べ約20%の軽量化を実現しました。ケナフの活用と部品の軽量化により、自動車のCO2排出量を削減し、カーボンニュートラルに貢献しています。
シートバックボード.PNG

2.ユニット部品
新開発のオイルミストセパレーター、樹脂製シリンダーヘッドカバー、多塵地向けエアクリーナー1が採用され、ランドクルーザーが守り続けている「信頼性・耐久性・悪路走破性」の進化に貢献しています。
・オイルミストセパレーターは、ブローバイガス2中のオイルミストを除去する製品で、上下2層のオイル捕集区間の設置により省スペースでありながらオイルミストの高捕集性能を実現しました。
・樹脂製シリンダーヘッドカバーは、要求性能を満たしながら材料使用量を適正化し、軽量化することで低燃費に貢献しました。
・多塵地向けエアクリーナーのフィルターは、ろ材の繊維の太さや繊維間の距離を適正化することで、塵などのフィルトレーション性能が従来比25%3向上しています。
※1 トヨタ紡織が生産し、株式会社デンソーが販売
※2 エンジンの圧縮・燃焼行程でピストンリングの隙間からクランクケースに漏れ出る未燃焼ガス
※3 当社ベンチマーク測定値
オイルミストセパレーター.PNG
エアクリーナーフィルター.PNG

3.そのほか搭載された当社製品
ドアトリム、キャビンエアフィルター、オイルフィルター など

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