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トヨタ紡織、シート、内装品などがLEXUS新型NXに採用

製品・技術・展示会

トヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:沼 毅)は、シート、内装品などを開発し、10月に発売されたLEXUS新型NXに採用されました。
1.シート
【フロントシート】
シミュレーション技術を活用してシート意匠形状の解析と最適化を行い、LEXUSにふさわしい仕立ての良いシートを開発しました。また、シートのカバーを深く引き込む「深吊り構造」の採用により、着座時のシートカバーのテンションを深吊り部が吸収して突っ張り感を軽減し、臀部の圧力集中を低減させることでクッション性を向上しました。また、F-SPORTのシートは当社の一体発泡工法を活用し、LEXUS LCと同様のシート断面形状と構造を採用することでホールド性能を大幅に向上させ、F-SPORTの車両性能にふさわしいシートを開発しました。
フロントシート.PNG
【リヤシート:後席6:4分割可倒式シート(電動格納機能付)1
後席は2ポジションバックロック機構を採用し、部品点数を大幅に削減して軽量化することで、燃費向上に貢献しています。また、新開発したリヤシートの電動格納・引き起こし機構は、従来に比べ作動時間を30%以上短縮させて利便性を向上しました。ラゲージスペースを拡大する際は、3つの操作スイッチ(①タッチディスプレイ内ソフトスイッチ、②ラゲージルーム内スイッチ、③リヤシート側面スイッチ2)で電動での格納・引き起こしが可能です。また、肩部レバーにより手動でも格納・引き起こし操作を行うことが可能です。
1 標準装備:NX350h"version L"、NX250"version L"
  メーカーオプション:NX350h"F SPORT"、NX350"F SPORT"
2 リヤシート側面スイッチは、引き起こしのみ電動
リアシート.PNG

2.内装
【ドアトリム:除電機能付きドアプルハンドル3トヨタ初
新開発した導電樹脂材をドアトリムのプルハンドルに用いることで、冬場など乾燥した時期にドアを閉める際に発生する静電気の不快感を軽減し、快適性を向上しました。導電樹脂部をドアトリムのデザインと調和するようプルハンドル内側に配置しており、プルハンドルを握りながらシートから降りることで、体に帯電した静電気をショックなく逃すことができます。
※3 東海化成工業株式会社と共同開発
  右ハンドル仕様のフロントドアトリムに搭載
ドアトリム.PNG

3.ユニット部品
【オイルミストセパレーター】
新開発された2.4L直列4気筒ターボエンジンに対応するため、エンジンオイルとブローバイガス4を分離する新形状のオイルミストセパレーターを開発し、エンジンのシリンダーブロック側面に搭載。エンジンの性能維持に貢献しました。
※4 エンジンの圧縮・燃焼行程でピストンリングの隙間からクランクケースに漏れ出る未燃焼ガス
オイルミストセパレーター.PNG
4.そのほか搭載された当社製品
天井、エアクリーナー、キャビンエアフィルター、オイルフィルター など

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