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トヨタ紡織、慶應義塾大学と共同で白金(プラチナ)クラスターの基礎研究に関する学術論文を発表

経営・事業

トヨタ紡織株式会社は、このたび、慶應義塾大学と共同で、白金クラスターの基礎研究に関する学術論文を発表しました。この論文は、英国王立化学会が刊行する著名な学術誌「Chemical Communications」に掲載されました。

この研究は、当社の新価値創造センターが、触媒として利用される希少貴金属の使用量を低減する課題に着目し、解決方法の一つとして、慶應義塾大学と共同で取り組んだものです。

白金原子6個から構成されるPt6クラスターを調製して炭素材料の上に配置することで、燃料電池用の電極触媒として標準の約2倍の高い性能をもつことを見出しました。また、分子科学研究所、千葉大学、名古屋大学の協力のもと、この白金クラスターの構造解析に成功しました。この成果が認められ、イメージ図が論文掲載誌の表紙にも掲載されました。

トヨタ紡織は、新価値創造センターでイノベーションを喚起し、世の中の変化により生まれつつあるニーズや期待に応える新たな価値を提案することを目指し、広く研究開発に取り組んでいきます。

【ご参考】

慶應義塾大学リリース(分子科学研究所、千葉大学、名古屋大学との共同リリース)

Chemical Communications 掲載誌面