トヨタ紡織グループが描く未来と取り組みを伝えるメディア
ジャパンモビリティショー2025 トヨタ紡織ブース振り返りレポート
トヨタ紡織が考える「あなただけの特別な時空間」
2025年10月30日（木）～11月9日（日）に東京ビッグサイトにて「ジャパンモビリティショー2025」が開催され、トヨタ紡織は「Finest QUALITY OF TIME AND SPACE For you あなただけの特別な時空間」をテーマに出展しました。
ここでは、会期を通したブースの雰囲気や製品、体験のご様子をお届けします。
トヨタ紡織の技術を紹介する「I.C.30 - Integrated Cabin 2030 -」
今回初出展となった、「I.C.30 - Integrated Cabin 2030 -」は、トヨタ紡織が目指すインテリアスペースクリエイターを示す様々な技術を、実物と透明ディスプレイを組み合わせることで、わかりやすく表現した展示となっています。
価値観が多様化し、車室内での体験価値が重視される中、様々な着座姿勢を考慮し、移動中も安心・安全で快適に過ごせる「リラックス＆セーフティシート」、ユーザーの気分に寄り添った光の演出で心地良い空間にする「車室内イルミネーション」、また、マルチパスウェイへの対応として、モーターコアや燃料電池、リチウムイオン電池の分野の紹介もしております。
「ウェルボヤージュ・シート」体験で感じる車いす利用者の実情
「ウェルボヤージュ・シート」は、航空機の座席と機内移動用の車いすを一体にしたシートとなっています。
現状、車いすユーザーが航空機を利用する際、まず機内用の車いすに乗り換え、さらに座席に乗り移るという動作が必要になります。
「ウェルボヤージュ・シート」では、航空機の座席フレームから取り外した座席に車輪がついており、前後・横方向にも動くので、乗客はシートに座ったまま移動することができます。
こうした工夫で車いすユーザーと介助者の負担を軽減し、座ったまま窓側に移動もできるため、車いすユーザーもこれまで遠慮がちで難しかった窓の外の景色を楽しむことができるようにもなります。
車いすユーザーそして介助者の負担を軽減し、移動を楽しんでもらいたいという想いから、現在、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 JAXA（ジャクサ）とともに、空の旅のユニバーサルデザインの研究・開発を進めています。
会期中の展示では、利便性を感じていただくとともに、車いす利用者に対する理解を深める機会にもなりました。
また、多くの車いすユーザーや介助者の方にもご体験いただきご感想を伺いました。
新しい移動を想像させる「“Proximity” 没入型体感シート」
バーチャルな世界で、街の景色とシートの振動が連動し、あなただけの移動体験を楽しんでいただける体験シート「Proximity（プロキシミティー）」は、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデル「プラトー」を活用し、株式会社アブストラクトエンジンと協業した、非日常の空間を楽しめる展示でした。
バーチャルな街の中の移動に連動しシートが振動することで体験できる、「シートで旅する没入体験」はこれからの移動空間をわくわくさせてくれる技術です。
モビリティーへの搭載だけでなく、別の業界を含めた様々なご感想をいただきました。
実は乗り比べる機会があまりない？「シートの乗り比べ体験」
ブース内では、開発中の製品や技術だけでなく、これまでにトヨタ紡織が製品化したシートも展示いたしました。
新クッション長可変機構など様々な機能がついているプレミアムシート、スポーツシート『TBスポーツⅡ』、スタンダードシートなどを乗り比べ、違いをご体感いただきました。
様々なシートに座っていただき、自分に合っているシートを見つけたり、技術的な理解を深めたり、大人も子どもも楽しめる展示になりました。
今後の製品開発へ
今回の「ジャパンモビリティショー2025」では、老若男女問わず、様々な方へトヨタ紡織の技術をご体感いただける場となり、今回ご紹介した展示以外でも、様々な展示やキャンペーンも楽しんでいただきました。
ご来場・ご体感いただいた皆様のご意見、ご感想を生かして今後の製品開発につなげていきます。
ご来場いただいた方はもちろん、今回はお越しいただけなかった方々も、応援やご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
