トヨタ紡織が考える未来のモビリティライフ!
「ジャパンモビリティショー2023」で「未来のモビリティライフ」をアピール
2023年10月28日(土)~11月5日(日)に東京ビッグサイトで「ジャパンモビリティショー2023」が開催されました。
「乗りたい未来を、探しにいこう!」。それが今回のモビリティショーのテーマです。
この展示会でトヨタ紡織が示したのは「未来のモビリティライフ」。モビリティ空間でも、モビリティサービスでも、モビリティデザインでもなく、モビリティ「ライフ」であることがポイントです。
人が車を利用し、車の中で過ごす時空間が、より快適で、より有意義で、より豊かであってほしい――これは“人にもっとも近い”部分である自動車用シートや内装部品を手掛けているトヨタ紡織ならではの想いです。これから、私たちの近未来の車内空間への挑戦を、見て、体験していただいた今回の展示の一部を紹介します。
未来のライドシェア(相乗り)モビリティ ─ MX221
いろんな人が利用するから、車内でやりたいことも多種多様。自動運転車両を使ったライドシェア(相乗り)サービスが普及したらどんな車内空間が必要でしょうか?
可変性を持つ空間を提供する「MX221」のコンセプトは「Diversatility」※。多様なユーザーのニーズに応じてレイアウトを変更し、車内空間を希望通りにアレンジできます。例えば車いすを使用されるユーザーの場合、車内に車いすを固定することで安全・快適に移動することができます。また、電動スロープを搭載したことにより、車いすユーザーも介助者なしで乗り降りすることも可能です。
- ※ Versatility と Diversity を合わせた造語
他にも、快適な移動を求めるユーザーには「MX Pass」、家族や友人と楽しみたいユーザーには「MX Plus」、ビジネスユーザーには「MX Prime」といったようなに多様なアレンジが可能なMX221。ライドシェアを通じて夢や希望、驚きを提供し、多くの人々を笑顔にすることを目指していきます。
人工筋肉でできたシートが体に合わせて変化する ─ VODY2.0
車のシートが乗員の体形や姿勢、移動中の動作に合わせて形を変え、最高の乗り心地を実現してくれたら?
そんな乗員とシートが一体となるような感覚を体感することができるのが「VODY2.0」です。このシートには人工筋肉を使用し、乗員の体格に合わせてフィットする構造になっています。車や人の状態をセンシングし、アクチュエータを使ってアクティブにシートを変化させる画期的なコンセプト。車の挙動や運転動作に合わせて乗員の姿勢を維持するため、コーナリング時にはサイドサポートが変化し、加速した時には上体をしっかり支え、ブレーキング時には座面が太ももを支えて前滑りを抑制します。
「誰にでもジャストフィットするシート」が出発点だった開発は、人中心の考えから生まれたハードと、それを制御する技術によって、ポジティブなドライブシーンを実現しようとしています。
VODY2.0の詳細:「VODY2.0」「VODY 2.0ー2」
省エネルギーと快適性の両立を実現! ─ サーマルコンフォートシート
快適ドライブのために、もしも車のシートが季節に合わせて温度を調整してくれたら?
エアコンがあるじゃないと思った方、シートメーカーであるトヨタ紡織は、シートがインテリジェント化することを考えました。「サーマルコンフォートシート」は、夏はシートを冷やし、冬は暖めるなどの機能を備え、首元へ風を送るなどといった快適性をさらに向上させることができます。
また、シートが人を直接温めたり冷やしたりするほうが、車室内全体をエアコンでカバーするよりも、より省エネルギーで快適な車室内を実現することができます。そんな新たな価値をトヨタ紡織は提案していきます。
座りながら運動!? ─ スマートグライダー
移動中に座ったままで運動ができ、健康サポートまでしてくれるシートがあったら?
それを実現したのが「スマートグライダー」です。スマートグライダーは、世界的な課題となっている運動不足を解消する一助として開発しました。
この商品は、シートの座面下に搭載されたスライダーを両足で前後させることで足の血流を促進します。移動中には、ゲームを楽しみながらスキマ時間で運動をすることができます(ただし、ドライバーは停車中に行う必要があります)。
さらにクッションに内蔵されたセンサーから取得した心拍数や歩数や消費カロリーなどの運動データをスマートフォンで管理することも可能です。使わない時はシート下に格納することができ、未来のモビリティの内装はパーソナルトレーニングジムとしても活用できます。
いかがだったでしょうか?興味を持ってくださった方は是非、イノベーションサイト JAPAN MOBILITY SHOW 2023 特設サイトをご覧ください。