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2022年度 入社式を挙行

経営・事業

トヨタ紡織株式会社(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:沼 毅)は、4月1日(金)に本社本館で入社式を行いました。
入社式には新入社員135名と、役員、労働組合代表など関係者あわせて約70名が出席しました。社長の沼が新入社員に述べたメッセージ(抜粋)は下記の通りです。
現在、100年に一度の大変革期に伴う熾烈な競争環境の中で、「CASE」と言われるコネクテッド、自動運転、シェアリングサービス、電動化や「MaaS」と言われるMobility as a Service といった次世代技術への対応が求められています。また、持続可能な社会の実現を目指した「SDGs」に関する取り組みや、温室効果ガスゼロの実現に向けた「脱炭素社会」への対応も求められるなど、自動車業界を取り巻く環境は大きく様変わりしています。トヨタ紡織においても今年1月、カーボンニュートラルへの取り組みを推進するため、新たに「カーボンニュートラル環境センター」を立ち上げるなど、全社一丸となって「脱炭素社会」の実現に向けた取り組みを進めています。
トヨタ紡織が将来、社会に必要とされ続ける企業として生き残っていくには、2050年に真の企業価値を創造できるソリューションカンパニーになる必要があります。そのためには、現在のシート、内外装、ユニットの3事業だけでなく、新たなる第4、第5の事業開拓が必要になってきます。まずは2030年に向けて、内装システムサプライヤーとして競合他社と比較しても競争力のある「ホーム」となり、CASE、MaaSに対応した事業を推進し、インテリアスペースクリエイターとして新価値を創造していける会社を目指します。
今後は、現在のビジネス領域だけでなく、モビリティ社会やライドシェア市場を想定したビジネスモデルへの挑戦が必要となります。1月に米国ラスベガスで開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」では、トヨタグループ6社連携によるシェアライドコンセプトとしてMX221を発表しました。
MX221には、シーンに応じて空調や照明、音響を最適に制御するシステムや、用途に応じてシートや内装アイテムを自由アレンジできる車室空間など、トヨタ紡織の誇る先進先行技術が多数搭載されています。こうした「お客様に新たな価値を提供する」挑戦を通じて、全ての生活・コミュニケーション空間へ上質な時空間提供できる「インテリアスペースクリエイター」となることを目指していきます。
これから、ともに次世代への挑戦を進めていく皆さんには、私が常日頃、仕事をする上で特に重要だと考えている事を、期待を込めて3点お伝えします。
1.お客様第一
エンドユーザーであるお客様にとって最も大切なことは何かを考えながら、仕事に臨んでください。はじめは、自分の仕事で精一杯で、お客様のことまで考える余裕がないかもしれませんが、そういった際には、職場の上司や先輩社員に相談をすることで、「仕事の目的が何か」、「誰のための仕事なのか」、原点に立ち戻りながら仕事に取り組んでください。
2.現地現物
現地現物とは、ただ表面的な観察ではなく、現地に行って、現物を見て、現実を確認し、現地で課題を自ら見極めることです。今までの「現地現物」は、必ず現物を目の前にしなくてはならないという考えでしたが、コロナ禍により、現地現物という行動の仕方を変えざるを得ない状況になりました。しかしながら、本当に何か問題が起こった時には、直接、変化点を自分で体感することは重要です。うまく現地現物とリモートの使い分けを行いながら、業務に励んでください。
3.コミュニケーション
コミュニケーションとは、人と人の間で、意思の疎通が行われたり、お互いの心と心の通い合いが行われることを指します。一方的な情報の伝達ではなく、相手の立場に立って、お互いの理解を深めることが信頼関係を構築するうえでとても重要です。挨拶や感謝の言葉を、コミュニケーションの基本として意識してください。
世の中には、トヨタ紡織の社是である「豊田綱領」のように変えてはいけないものと、変化に合わせて柔軟に変えなければならないものがあります。これを「不易流行」といいます。先輩方が守り抜いてきた歴史や伝統を大切にしながら、皆さんの若く柔軟な発想を生かし、今までにない新しい切り口から、未来のトヨタ紡織をともにつくりあげていきましょう。

入社式.jpg新入社員に向けてメッセージを述べる取締役社長の沼 毅

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