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環境活動の報告

環境トピックス

米国R&D World Magazine主催の「2019 R&D 100 Award」を受賞

トヨタ紡織と(株)豊田中央研究所が共同で開発した世界トップレベルの性能を有する「高耐衝撃プラスチック」が、「2019 R&D 100 Award」を受賞しました。
今回の受賞では、100%植物由来樹脂であるポリアミド11(PA11)と、石油由来樹脂のポリプロピレン(PP)を組み合わせ、ナノレベルで制御することでサラミ構造を形成し、PPと比較して約10倍の衝撃強度を実現させるなど学術的に優れていることと、高耐衝撃プラスチックを適用したドアトリムの製品化において、従来比約20%軽量化したドアトリム発泡基材の開発に成功、2018年にトヨタ クラウンで量産化したことが高く評価されました。

CDP 水セキュリティ 最高評価「Aリスト」企業に選定

CDPが主催する「CDP2019 水セキュリティ」で初めて「Aリスト」に選定されました。「2050年環境ビジョン」で「生産工程 水リサイクル化による排出ゼロにチャレンジ」を掲げ、「2020年環境取り組みプラン」のもと活動を推進し、水資源に関する目標を毎年達成している点、水資源に関するガバナンス体制など、当社の水資源に対する取り組みが総合的に優れていたと評価されました。

トヨタ自動車(株) 「環境推進賞」 優秀賞を受賞

トヨタ自動車(株)による仕入先年度表彰「環境推進賞」で最上位の「優秀賞」を受賞しました。当社の「2050年環境ビジョン」をはじめとする環境マネジメント体制や、CO2排出量削減活動、軽量化技術開発、天然資源使用量低減、成形金型・冷却塔用「冷却循環水浄化システム」Weetsの開発、またグローバルでの森づくり活動などの取り組みなどが評価されました。

TCFDへの賛同と今後の気候変動対策に向けて

トヨタ紡織は、金融安定理事会によって設置された「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD*1)」の最終提言に賛同し、署名しました。当社はこれまでもCO2排出量の削減や再生可能エネルギーの導入など、気候変動対策を実施してきました。今後はその活動をさらに強化するとともに、次期中期実行計画である環境取り組みプランを策定し、「2050年環境ビジョン」の達成までのマイルストーンを明確にしていきます。

*1 TCFD : Task Force on Climate-related Financial Disclosures

2019年度実績(2020年環境取り組みプラン)

【報告対象の範囲】

  • トヨタ紡織: 17拠点
  • 米州地域: 地域統括会社1社、生産拠点10社
  • 中国地域: 地域統括会社1社、生産拠点11社
  • 日本関係会社: 生産会社9社、その他6社
  • アジア・オセアニア地域: 地域統括会社1社、生産拠点11社
  • 欧州・アフリカ地域: 地域統括会社1社、生産拠点8社

低炭素社会の構築

1〜7と11の原単位は、外的要因の影響を受ける売上高から、より正確に改善量を把握するため、「2020年環境取り組みプラン」より生産台数に変更しました。
8の排出量は、改善量をさらに正確に把握するため、「2020年環境取り組みプラン」より算出方法を変更しました。

(凡例 :目標達成、☓:目標未達成)
取り組み項目 具体的な実施項目・目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
生産 1 低CO2革新生産技術開発の推進
  • 新設工程CO2排出30%低減を目標とした革新的生産技術開発の推進
  • 生技・開発での2030年までのCO2削減目標値達成に向けた、具体的開発アイテムの立案
  • 生技・開発での2030年までのCO2削減目標値達成に向けた、具体的開発アイテムの立案と、エアーレスなどの共通アイテムの織り込みなどによる、めど付けを実施
  • 工程の縮小化、搬送距離低減、シリンダー・部品点数の削減等コンパクト化
  • 次世代成形・加飾・組付け工法の開発によるエネルギー使用低減
  • コージェネレーション設備導入によるCO2低減の推進
  • 新規導入検討の継続と既存設備の更なる効率化検討と改善の実施
  • 新規導入検討の実施と、猿投・岐阜工場における最適運転などの高効率化改善を実施
2 各国・各地域特性に合わせた再生可能エネルギーの活用推進
  • 各国・各地域の特性(経済性、CO2低減効果)に合わせた再生可能エネルギーの導入エリア拡大
  • グローバルでの計画的導入と2030年までの目標値達成に向けた計画の策定
  • 日本・タイ・中国地域への計画的導入と、グローバルでの再生可能エネルギー導入戦略を策定し、目標達成のめど付けを実施
3 自社における次世代エネルギーの活用可能性調査と中長期での活用目処付け
  • 工程、原動力設備での次世代エネルギー活用可能性調査と活用技術のめど付け実施
  • 水素などの次世代エネルギーの動向調査継続と、中長期ロードマップの策定
  • 次世代エネルギーの動向・活用可能性検証の継続実施と、再生可能エネルギー導入を含め、具体的実施計画を策定
4 日常生産活動におけるCO2排出量の最小化
  • 生産性向上の追求、エネルギーJust In Time活動によるエネルギー使用時のムダ徹底排除
  • 2030年までの中長期計画立案と社内展開
  • 2030年CO2削減シナリオを各事業体毎で策定し、グローバル展開及び活動定着に向けた教育を全地域に実施、優先的にやり切る40アイテムのマップ化などにより、実施率の目標値と具体的実施計画を策定
  • 投資ゼロアイテムのやり切りによるCO2削減と活動の維持推進
  • 低効率機器の積極的な更新・高効率機器の導入
  • 製品・工程単位でのエネルギー原単位の把握と低減活動の推進
  • 中長期計画に基づいた実施及び、活用方法等のしくみ検討
  • 工程単位でのKPI活動を推進しエネルギー使用量低減のための管理体系の策定を完了
製品 5 トップクラスの燃費性能に貢献する製品開発
  • 製品軽量化(シート、内装、フィルタ・パワートレーン機器部品)
  • 熱マネジメント(遮熱内装材開発による空調負荷低減)
<製品化>
  • リヤシート次世代骨格製品
  • 高強度ラウンドリクライニング
  • TNGA*2用シリンダヘッドカバー
  • リヤシートTNGA骨格製品化
  • マニュアル高強度
    ラウンドリクライニング製品化
  • TNGA用シリンダヘッドカバー製品化
6 次世代自動車に対応した製品開発の推進
  • フィルタ・パワートレーン機器部品の高効率技術開発⇒HVモーター部品・FC部品の量産拡大
<製品化>
  • HV(Hybrid Vehicle)モーターの生準
  • FC(Fuel Cell)部品の生準
  • ハイブリッドモーター部品量産拡大
7 植物由来の原材料を使用した開発と製品化拡大
  • 自動車部品への植物由来材料の活用
<製品化>
  • 採用活動の継続
  • ケナフ基材の製品開発完了1件
物流 8 物流活動における効率的な物流の追求によるCO2排出量の低減
  • 輸送効率向上・低燃費活動の一層の改善によるCO2排出量の低減
目標:8,449t-CO2
  • 積載率向上
  • 輸送ルートの見直し
  • モーダルシフトの活用
  • 車両車格の見直しによる排出量の低減
    ※生産管理部でのルート管理取り込みによる一括管理へ移行
    実績:7,563t‐CO2
  1. 1)積載率向上
  2. 2)輸送ルートの見直し
  3. 3)モーダルシフトの活用
  4. 4)車両車格の見直しによる排出量の低減
    ※生産管理部でのルート管理取り込みによる一括管理へ移行
【1〜8に関連する目標】
地域 基準年 単位 2020年目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
生産 グローバル 2010年度 原単位:t-CO2/千台 15%減 41.8 39.7
  トヨタ紡織(単独) 2008年度 原単位:t-CO2/千台 17%減 17.9 15.8
2008年度 排出量:t-CO2 17%減 57,435 51,625*3
物流 トヨタ紡織(単独) 2010年度 排出量:t-CO2 10%減 8,449 7,563
  • *2 TNGA トヨタが提唱する、商品力の飛躍的向上と原価低減を同時に達成する新しいクルマづくりの方針。 「Toyota New Global Architecture」の略称
  • *3 コージェネレーションのCO2削減効果を考慮しない場合の排出量は57,025t-CO2です。

保証マーク▶ CO2排出量の開示データについて、第三者保証を受けたものには保証マークを表示(詳しくはこちらを参照)

循環型社会の構築

11の原単位は、外的要因の影響を受ける売上高から、より正確に改善量を把握するため、「2020年環境取り組みプラン」より生産台数に変更しました。

取り組み項目 具体的な実施項目・目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
生産 9 生産工程における水使用量、排出量の低減
  • ライン改装と連動したコンパクト化等の画期的取組み(水使用最小化工程の開発)
  • 各国、各地域の水事情を考慮した水使用量低減活動の継続推進
    ・ムダの排除・高効率利用による水使用量の低減
    ・リサイクル化による水使用量低減
各国、各地域の水事情を考慮した日常改善活動による水使用量低減活動の推進
  • 用途に応じた工程排水及び雨水の再利用
  • 水使用効率の高い工程変更及び高効率利用
  • 経路毎に流量計の設置による日常管理徹底
  • 日本:浄化槽処理水の循環リサイクル化の構築による排水ゼロ
  • 米州:工場内噴水に雨水を利用
  • 欧州・アフリカ:排水処理水をトイレの洗浄水として再利用
  • アジア・オセアニア:浄化性能の高い純水製造装置の設置による節水
  • 中国:排水処理場のRO膜*4の交換頻度の明確化による処理水の回収率向上
製品 10 植物由来の原材料活用による枯渇天然資源の使用量低減
  • リサイクル材使用、再利用の一層の推進
  • 新たな開発課題の検討
  • ケナフ端材活用の継続
  • 植物由来材料の一層の活用による資源を有効利用した開発・設計の推進
<植物由来材料の活用>
  • 既存バイオマスや植物由来樹脂によるCO2削減効果の確認と削減方策明確化
  • 植物由来PE*5と植物由来PA11*6組み合わせ時のCO2排出量削減効果、材料特性、課題を確認
生産 11 生産活動における廃棄物の低減と資源の有効利用
  • 低排出物生産技術の開発
  • 日常改善活動による排出物の最小化推進
  • 資源(廃棄物)の有効活用によるRSPP*7生産の推進
  • 日常改善活動による廃棄物の低減
    -歩留まり向上等の発生源対策による低減活動推進
    -資源ロス低減活動の推進(分別、リサイクル化)
  • 資源(廃棄物)の有効活用によるRSPP生産の推進
  • 日本:塗料カスの回収量の向上による汚泥の低減
  • 米州:ドアオーナメント不良品の分別によるリサイクル化
  • 欧州・アフリカ:シートカバー廃材の再利用
  • アジア・オセアニア:シリンダーヘッドカバー不良品の分別によるリサイクル化
  • 中国:エアークリーナー不良品を粉砕し、製品に再利用
物流 12 物流活動における梱包包装資材の低減と資源の有効利用
  • リターナブル化・包装材の軽量化、使用量低減の一層の推進
  • 梱包荷姿の見直しによる使用量低減
  • 段ボール⇒強化パルプ(化粧箱)による軽量化、段ボール+PE袋⇒エアキャップ等、梱包荷姿見直しによる使用量・重量低減の実施
【11・12に関連する目標】
地域 基準年 単位 2020年目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
廃棄物排出量 国内 2010年度 原単位:t/千台 10%減 1.66 1.46
  トヨタ紡織(単独) 2008年度 原単位:t/千台 12%減 1.83 1.07
直接埋立廃棄物ゼロ*8 直接埋立廃棄物ゼロ維持
梱包包装資材使用量 トヨタ紡織(単独) 2008年度 使用量:t 12%減 2,434 2,241
  • *4 Reverse Osmosis (逆浸透)を用いた水を洗浄するシステム
  • *5 ポリエチレン(樹脂の一種)
  • *6 ポリアミド11(樹脂の一種)
  • *7 Recycle Sound Proofing Products (リサイクル防音材)
  • *8 直接埋め立て廃棄物ゼロの定義 直接埋立処分した廃棄物の比率:1.0%未満

自然共生社会の構築

取り組み項目 具体的な実施項目・目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
全般 13 森づくり活動/森林保全活動による環境社会貢献の推進
  • 社会貢献活動を通じて植林・緑化活動の推進強化
    [植樹本数 17万本(累計本数 50万本達成)]
  • NGOと連携した植林活動の推進
  • 「森林/自然環境保全」啓発活動・教育の推進
  1. 1.グローバル植樹活動
    ①NGOとの植樹活動実施
    *中国、アセアン、南米
    ②植林:54,000本
  1. 1.グローバル植樹活動
    ①NGOと協定締結/植樹に着手
    ②植樹本数
    単年:54,766本
    累計:475,082本
  1. 2.国内森づくり活動推進
    ①森林整備:12回
    ②植樹数:300本
  2. 3.オールトヨタ自然共生ワーキンググループ
    ①イベント参加協力:4回
    ②グループ活動情報の展開・発信
  1. 2.国内森づくり活動推進
    ①森林整備:11回
    (台風により1回中止)
    ②植樹本数:367本
  2. 3.オールトヨタ自然共生ワーキンググループ
    ①活動参加協力:3回
    (コロナウイルスの影響により1回中止)
    ②グループ活動情報の展開・発信

環境マネジメント

取り組み項目 具体的な実施項目・目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
全般 14 連結環境マネジメントの強化推進
  • 2050年環境ビジョン推進の体制作りと目標達成に向けたシナリオ・ロードマップの策定
  • 2050年に向けた製品・材料・工法の開発推進と目処付け実施
  • 2050年環境ビジョン達成に向けた、中長期の計画の策定(具体的なアクションプラン、低減量のめど付けなど)
  • 2050年ビジョン達成に向けた、中期方針の2030年シナリオをグローバル展開し、実施のめどづけを完了
  • 環境委員会活動の充実による環境負荷低減活動の強化
  • 異常・苦情*9未然防止のための相互監査と事例の横展開活動の実施
  • 異常 1件
×
  • 環境マネジメントシステム運用の充実による継続的改善の一層の推進
  • 2015年版ISO14001の新規認証取得(1社)
  • トヨタ紡織ヨーロッパ:2015年版ISO14001認証取得
15 化学物質管理体制の強化
  • 製品含有化学物質管理の拡大・強化
  • 環境負荷の少ない物質への代替技術開発による代替推進
  • 原材料、副資材などプロセスケミカルの管理体制を構築
<フタル酸系可塑剤4物質の使用ゼロ>
  • 計画に基づいた切り替えの推進
<フタル酸系可塑剤*10 4物質の使用ゼロ>
  • 対象部品の代替評価めど付け
16 生産活動におけるVOC*11の低減
  • 日常改善によるVOC低減を継続的に推進
  • VOC処理装置の導入・加工工法開発による化学物質排出量低減
  • 日常改善活動によるVOC低減活動の推進
    -塗装条件の最適化による塗着効率の向上
    -低含有品及び水性溶剤への切り替え
  • 塗装条件の最適化による塗着効率の向上
  • 低含有品及び水性溶剤への切り替え
  • 再生条件の最適化による再生量の向上
地域 基準年 項目 2020年目標 2019年度目標 2019年度実績 評価
トヨタ紡織(単独) 2010年度 排出量:t 10%減 515 442
17 ビジネスパートナーと連携した環境活動の推進(サプライヤー)
  • サプライヤーとの連携を強化し環境活動を推進
  • 気候変動、水、資源循環、自然共生社会構築の連携
  • 仕入先CSRセルフアセスメント(環境への取組み)評価 2点以上
  • 評価 3.3点(平均)
18 製品開発における環境マネジメントの推進
  • 開発、設計段階におけるライフサイクルでの目標管理のしくみ構築と環境負荷低減活動の推進
  • 2040年目標に向けて部品分野ごとに、製品開発での効果の積み上げ
  • 部品分野ごとに効果の積み上げの実施と課題の整理完了
19 環境保全活動を未来へ伝える環境教育の強化
  • NPOと連携した「環境セミナー」開催による活動の波及
  • 地域やNPOと連携した「環境セミナー」の実施
  • 豊田市と連携し、地域の方を対象に「環境見学会」を実施
  • 出前教育(地域学校のニーズに合わせたオーダーメイド教育)の継続実施
  • 出前環境教育の実施(2校)
  • 出前環境教育の実施(2校)【テーマ:地球温暖化、水、資源他】
20 環境情報の積極的開示によるステークホルダーとのコミュニケーション活動の充実
  • 社内報/講演会/説明会を通じ、取り組み内容の全社員への周知
  • トヨタ紡織レポート発行ほか環境情報提供の一層の充実
  • トヨタ紡織レポートや展示会、社内報などを通じ、継続的に環境への取り組みを紹介
  • トヨタ紡織レポートや展示会、社内報などを通じ、継続的に環境への取り組みを紹介
  • 環境月間、省エネ月間での環境講演会や強化活動を実施
  • 環境評価機関への積極的な情報開示とコミュニケーション活動の充実
  • 計画通りの情報開示を実施
  • TCFDへの賛同、一般社団法人 日本経済団体連合会「チャレンジ ネット・ゼロカーボン イノベーション」への参画
  • *9 異常:法律・条例・協定の基準値を超えた場合、公共水域へ油などを流出させた場合
    苦情:周辺住民・行政などから連絡があり、自社に原因があって、かつ物理的被害、精神的影響がある場合
  • *10 欧州REACH規則で規制される 4種のフタル酸エステル類(BBP,DEHP,DBP,DIBP)を示す。
    主にPVCやゴムなどに柔軟性を付与する目的で添加される可塑剤として使用される。
  • *11 VOC:Volatile Organic Compounds 揮発性有機化合物(環境省指定の100物質を対象)