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低炭素社会の構築に向けた技術開発と生産活動

トヨタ紡織グループは、CO2排出量を開発・設計から、生産・物流までのすべての領域で削減し、地球温暖化防止に貢献しています。

開発・設計

製品の軽量化と、製品のライフサイクルにおけるCO2排出量低減

製品を製造し、販売からお客さまの製品として走行・廃棄されるまでのライフサイクルにおけるCO2排出量について把握・低減活動を実施しており、環境に配慮した製品の開発を進めています。中でも、走行時におけるCO2排出量がその大半を占めることから、製品の軽量化や小型化を強力に推進しており、クルマの燃費性能向上、CO2排出量削減に貢献しています。

製品のライフサイクル(LC)

製品のライフサイクル(LC)
製品のライフサイクル(LC)

トヨタ紡織は自動車メーカーの新製品の開発に合わせ、環境負荷を低減させるためにLCAを実施し、製品の軽量化を推進してきました。その結果、現モデルでは走行時の環境負荷低減が確実に実施できています。

シート・ドア製品単位のライフサイクルCO2排出量低減の推移(ミディアムクラスセダン ハイブリッド車)

シート・ドア製品単位のライフサイクルCO2排出量低減の推移(ミディアムクラスセダン ハイブリッド車)
シート・ドア製品単位のライフサイクルCO2排出量低減の推移(ミディアムクラスセダン ハイブリッド車)

生産・物流

生産におけるCO2排出量削減

省エネ分科会を中心に、継続的に省エネ活動を推進しています。中でも、省エネ診断活動はグループ全体で実施しており、抽出した省エネアイテムのやり切り活動を推進してきました。

その結果、2015年度のトヨタ紡織グループの原単位目標15.0t-CO2/億円に対し、実績13.2t-CO2/億円、またトヨタ紡織の総量目標61,408t-CO2に対し、実績53,801t-CO2、原単位目標9.5t-CO2/億円に対し、実績7.8t-CO2/億円となり、ともに目標を達成しました。

生産におけるCO2排出量削減
生産におけるCO2排出量削減

「トヨタ紡織レポート2016」に記載されているCO2原単位・総量[トヨタ紡織]およびCO2原単位・総量[トヨタ紡織グループ]について、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けています。詳細については「トヨタ紡織レポート2016」のp58に記載の「独立した第三者保証報告書」をご参照ください。

CO2原単位・総量[トヨタ紡織]
CO2原単位・総量[トヨタ紡織]
CO2原単位・総量[トヨタ紡織グループ]
CO2原単位・総量[トヨタ紡織グループ]

温室効果ガス排出量の集計における考え方

CO2換算係数は、自主改善が実績評価できるよう固定しています。日本は下表、日本以外の地域の電力係数は、IEA(国際エネルギー機関)が2013年に公表している各国の2000年のデータを使用しています。

CO2換算係数
燃料 CO2換算係数
電気 0.37t-CO2/MWh
都市ガス 2.16t-CO2/千m3
LPG 3.00t-CO2/t
灯油 2.53t-CO2/kL
重油 2.70t-CO2/kL
軽油 2.64t-CO2/kL

スコープ3への対応(サプライチェーンマネジメント)

トヨタ紡織は、当社を取り巻くすべての活動から排出される温室効果ガス(CO2)の低減に取り組むため、2012年度より、サプライチェーン全体のCO2排出の算出を開始しました。

今後は、算出対象カテゴリの算出方法の制度を向上させ、当社の事業活動全体における各カテゴリのCO2排出量を評価した上で、低減活動を進めていきます。

下表は、ドアトリムの代表車におけるCO2排出量実績で、環境省およぴ経済産業省のガイドラインを参照し、試算しました。

スコープ3への対応(サプライチェーンマネジメント)
スコープ3への対応(サプライチェーンマネジメント)
※SCOPE3:
企業活動の上流域と下流域において排出されるCO2
【上流域】原材料調達・物流、従業員の移動に伴うCO2等
【下流域】製品の使用・廃棄等に伴うCO2
ドアトリムの代表車種におけるCO2排出量実績
(単位:t-CO2)
分類 算出対象カテゴリ カテゴリの解説 算出根拠 排出量
上流 1. 購入した製品・サービス 購入もしくは調達した材料・部品等の製造に伴うCO2 JAPIA LCI算出ガイドライン*1に 基づき算出 346
2. 資本財 資本財(建物・生産設備等)の建設・製造に伴うCO2 環境省・経済産業省のガイドライン*2に基づき算出 455
3. SCOPE1,2に含まれない 燃料・エネルギー 購入した燃料の生産・輸送および購入した電力の電気・熱の製造段階におけるCO2 環境省・経済産業省のガイドライン*2に基づき算出 1
4. 輸送・配送(上流) 部品受入から出荷に関する輸送・配送に伴うCO2 輸送・配送に伴うCO2の当該製品分を按分 121
5. 事業から出る廃棄物 事業活動から出る廃棄物(有価物を除く)の廃棄・処理に伴うCO2 当該製品はすべて有価物のため該当なし 0
6. 出張 従業員の出張に伴うCO2 当該製品分を按分(自動車のみ) 157
7. 雇用者の通勤 従業員の常時勤務する事業所への通勤に伴うCO2 当該製品分を按分(自動車のみ) 6
8. リース資産(上流) 賃借しているリース資産の操業に伴うCO2 環境省・経済産業省のガイドライン*2に基づき算出 37
自社 9. 直接排出(SCOPE1) 工場・事務所から発生する直接的なCO2排出 (工場における重油や作業車両の燃料の燃焼に伴うCO2排出等) 当該製品分の工程より按分 469
10. エネルギー起源の間接排出(SCOPE2) 企業活動におけるエネルギー使用による間接的なCO2排出 (工場や事務所における購入電力の使用に伴うCO2排出等) 当該製品分の工程より按分 704
下流 11. 輸送・配送(下流) 納入先から消費者までの輸送・配送に伴うCO2 算定方法検討中 -
12. 販売した製品の加工 納入先における加工に伴うCO2 算定方法検討中 -
13. 販売した製品の使用 消費者が製品使用時に排出するCO2 算定方法検討中 -
14. 販売した製品の廃棄 製品の廃棄処理に伴うCO2 算定方法検討中 -
15. リース資産(下流) 賃貸しているリース資産の運用に伴うCO2 該当なし -
16. フランチャイズ フランチャイズ加盟者におけるCO2 該当なし -
17. 投資 投資の運用に関連するCO2 該当なし -

*1 一般社団法人 日本自動車部品工業会作成
*2 環境省・経済産業省:「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver.2.0)」

物流におけるCO2排出量削減

物流促進会議を定期的に実施し、各工場の活動の活性化を図りました。混載化による積載効率向上活動や荷量に合わせた適正な車格への変更を行いました。また、トヨタグループ物流環境連絡会に継続参加し、改善事例の横展開などを図りました。

その結果、トヨタ紡織の目標4,978t-CO2に対し、実績 4,305t-CO2、日本関連会社の目標3,387t-CO2に対し、 実績3,164t-CO2と目標を達成しました。

物流CO2総量実績[日本地域]
物流CO2総量実績[日本地域]

物流におけるCO2排出量(トヨタ紡織)

物流におけるCO2排出量(トヨタ紡織)
物流におけるCO2排出量(トヨタ紡織)

2010年度よりCO2管理範囲を拡大しました。

TOPICS省エネ分科会活動

省エネ分科会では、省エネ診断をグローバルに展開し、抽出したアイテムの分析を行い、すぐに実施できる投資ゼロアイテムの中で重点アイテムを絞り込み、「やり切り活動」を実施しています。

省エネ分科会活動
省エネ分科会活動

TOPICSエアーコンプレッサーの省エネ活動

トヨタ紡織ハイフォン(ベトナム)では、自社の消費電力量の大半を占めているエアーコンプレッサーについて、一括で最適運転に制御できる装置を導入。また生産設備ごとに流量計を設置することにより、各生産設備に必要なエアー量を把握・管理しました。その結果、エアーコンプレッサーの最適運転を実現し、CO2排出量とエネルギーコストを削減しました。

  • 年間CO2削減量: 1,399t-CO2
  • 年間エネルギーコスト削減量: 23,415千円
エアーコンプレッサーの省エネ活動
エアーコンプレッサーの省エネ活動