トヨタ紡織

先輩社員紹介
実験部 志賀 大輔

工学部・機械システム学科 2001年入社 実験部 志賀大輔

実験により課題を見つけるだけでなく
その具体的な解決策まで導き出す。

実験部は、シートの乗心地や強度・耐久性・安全性などについて試験を行い、データを分析・検証し、設計に課題と解決策をフィードバックする役割を担います。設計変更をした製品は再度試験を行い、合格するまで立ち会います。また、新製品開発の際には新しい試験方法を考案することも行います。

印象深かった仕事は、ミニバンの3列目シートとして搭載されている「スペースアップシート」の試験でした。スペースアップシートとは、使用しない時は両サイドに跳ね上げ、使用する時はシート底面に設置したストライカーと車体の床にあるロックをかみ合わせて固定するものです。試験をしていくと、ストライカーとロックの位置が僅かにズレるだけで、様々な問題を引き起こす可能性があることがわかりました。

最適なロック位置、ズレの許容範囲を明確にするため、ロックの位置をミリ単位で前後左右に動かしながらロック荷重や異音の有無といったデータを採取しました。50ヶ所以上のロック位置を設定し、抽出された課題のもと、設計者と対策を練って再試験。このフローを10回以上繰り返しました。最終的にロックの許容公差を導き出し、設計図面に反映させ問題が発生する可能性を排除しました。また、異音対策では様々な体格の男性・女性パネラーにシートを操作してもらい、そのときの荷重データを採取して、ロック部品に使用するゴムの高さや硬さの最適解を導き出し異音を抑えることに成功しました。

一番の収穫は、自分で試験方法を考案することの重要さとやりがいが実感できたことです。上記の試験では、各ロックについて精密なデータを取得するため、ロックを二つ同時に動かしていた試験を別々に動かすことに変更し、データの精度を向上させました。これからも自分なりのエッセンスを加えて実験を進化させ、多彩なシート開発に貢献したいと思っています。

ページの先頭へ戻る