お客さまとともに
トヨタ紡織グループは、グループ一丸となって、品質保証の原点に立ち戻り、品質の徹底追求と確かな品質保証体制の確立に取り組んでいます。
お客さまに対する基本的な考え方
品質に対する社会的関心がますます高まっています。トヨタ紡織グループでは、市場クレームの再発防止や商品の競争的優位性を低下させないために、お客さまを第一に考えた製品づくりに取り組むとともに、品質保証の原点に立ち返り、品質保証システムの再構築を進めています。
品質保証の原点

トヨタ紡織グループでは、品質機能方針に沿って右図の3点を品質保証の原点と再認識し、品質保証の諸活動に取り組んでいます。
品質保証を確かなものにするには、自工程完結の考え方を社員一人ひとりが確実に実践することです。自工程完結とは「自工程を完結する」ことではなく「自らが工程を完結」することです。具体的には「自らが正常を判断、自らが異常を判断、自らが行動を判断」することです。
トヨタ紡織グループでは、この考え方を生産部門だけでなく、開発、生産準備などのスタッフ部門にも浸透、継続的に改善するために、自工程完結推進室を設置し、世界トップレベルの性能を持った商品を開発するための各ステップにおけるやり切り活動を推進しています。
品質保証システムの充実
トヨタ紡織グループでは、世界のお客さまに満足し、感動していただける製品をお届けするために、品質向上推進本部の品質保証部とグローバル品質管理部が一体となって品質保証システムの充実に取り組んでいます。
品質保証体制の強化

トヨタ紡織グループでは、事業のグローバルな拡大にともない、世界各地域のグループ会社を含む品質保証体制の強化に取り組んでいます。
まず品質機能会議では、品質管理上のグローバルな方針立案、重点課題の推進、フォローを進めるとともに、各地域の品質方針とその実施状況を把握。グローバルなレベルで情報を共有し、有効な施策を展開しています。また各地域では、それぞれの統括会社に品質(機能)会議を置き、地域内のグループ会社のトップも参加して、地域内の品質状況を把握するとともに、目標達成に向けた取り組みを展開しています。
ISO/TS16949認証取得の拡大
トヨタ紡織グループは、欧米はもちろん、世界の多くの自動車メーカーの要求に応えるために、ISO/TS16949認証取得を推進しています。ISO/TS16949認証は、バラツキやムダ・モレのない品質マネジメントシステムであり、サプライチェーンにおける欠陥を予防するために、トヨタ紡織5工場のほか、日本以外の地域事業体24社で認証を取得しています。取得した工場・各拠点においては、外部審査や内部監査を実施し、その結果を直ちにトップマネジメントに確実に反映させるなど、継続的な改善活動を実施しています。2011年度も、ISO/TS16949認証取得のさらなる拡大に向けた取り組みを強化していきます。
品質活動の展開

トヨタ紡織グループは、自動車メーカーはもちろんのこと、実際にハンドルを握るお客さまの立場に立った品質活動を展開しています。
QCサークル活動/SQC*1活動の推進
全社的な品質管理活動であるTQM活動*2の一環として、小グループで行うQCサークル活動/SQC活動をグローバルに推進しています。
QCサークル活動については、日本においてはグループ会社やサプライヤーにまで導入対象を拡大し、日本以外の地域においては地域統括会社が主導して推進体制づくりを進めています。2010年度は、日本における教育受講率はほぼ100%を達成、改善活動については優れたサークルの育成を目指して活動を展開しました。日本以外の地域においては、教育、改善活動を各地域事業体に導入。北米、アセアン、中国、欧州では事業体別選抜発表大会を実施するなど、着実に成果をあげました。

第7回オールトヨタ紡織QCサークル発表会
事務、技術部門を対象とするSQC活動については、トヨタ紡織の全社的な活動として展開し、基本、初級、中級、管理者向け教育を実施。実践については、指導体制の強化などを通じて改善を図り、全社発表会で成果をアピールしました。
- *1 Statistical Quality Control : 統計的品質管理
- *2 Total Quality Management活動: 柔軟で強靭な企業体質を保つため、「お客さま第一」「全員参加」「絶え間ない改善」という考え方に基づき、「人」と「組織」の活力を高める活動
重要品質問題の未然防止
製品のクレームや重要品質不具合を未然に防止するため、製品化が検討される部品のすべてを対象に5N活動を実施しています。5N活動とは、新製品を設計するに当たって「新構造、新材料、新工法、新工程、新用途」の5つの視点で新規点や変化点があるかどうかを確認し、それによる不具合を事前に排除する活動です。例えば、新製品の設計時に、これまで使用したことのない新材料を用いる場合、5N活動の対象製品と認定・登録され、開発、生産技術、調達、品質部門が一体となって重要品質不具合の未然防止活動や評価・確認活動を実施します。5N活動の実施状況については節目の移行会議で審議され、完了しない製品が市場に出ることはありません。
市場不具合の早期発見・早期対策
トヨタ紡織グループでは、市場不具合を早期に発見し、対処するための活動を推進しています。このなかで、危害性・多発性・市場への影響などの観点から重要度 の高いものを2つのランクに分類・登録し、徹底的なフォロー体制のもと、目標期限を定めて対策を推進しています。高ランクに指定された不具合について、そ の対処方法・対処完了目標・運営方法などが明確にルール化されています。
迅速かつ確実な対策活動の推進により、お客さまにご満足いただける製品を提供できるよう努めています。
お客さまの要望を製品開発へ織り込む活動の推進
トヨタ紡織グループでは、第3者機関の初期品質調査(IQS)を通じて、お客さまの製品の使い方や、使い勝手、使用時に感じた製品の改良に対する要望などの情報を入手し、解析しています。細かな要望まで幅広く拾いあげ、その解析結果を製品の改良や新製品の開発にいち早く織り込み、お客さまの満足度を向上させる活動を推進しています。
外製直納品の品質管理

品質月例会
外製直納品とは、サプライヤーからお客さまへ直接納入されるトヨタ紡織ブランドの製品であり、その品質管理は内製品と同じレベルでなければなりません。外製直納品の品質管理を担当するグローバル品質管理部では、約120人の部員が直接サプライヤーへの指導を継続しています。活動にあたっては、確実に一歩ずつレベルアップするための道筋をサプライヤーとともに考え、品質改善のレベルアップを図っています。また、サプライヤーと定期的な情報交換の場として品質月例会などを設け、不具合事例やその対策を共有しています。

